抑圧を好む人々 | 一水会活動最新情報!

抑圧を好む人々

札幌ドームでの野球観戦中に、ファウルボール直撃の事故があり、失明した女性が球団などを訴えたそうです。

事故の詳細は知りませんし、裁判官でもありませんので、法的・倫理的判断は致しません。

ただ、こういった申し立てに対しては、「自己責任」「ゴネ得」といった言説が、ネットなどでは沸いて出てきます。

「なんか得をしている人間」に対する反感なのでしょう。

さながらネットリンチの如くになっています。

果ては、「この女、在日だろww」といった書き込みもあります。

気にくわないものは全て「在日認定」する、大衆の下卑た心性の表れなのでしょう。

昨年、東日本大震災が起きた直後は、ツイッターなどで被災者支援を訴えていた人々は多かったのですが、被災者が多少なりとも避難生活への不満などを言おうものなら、すぐさま掌返しのようなバッシングが見られました。

最近も話題になった生活保護の問題でも同じでしょう。近い将来、与党として権力側の立場に回る可能性のある政治家が、芸人を叩き、それに同調する人々。

「被害者、弱者はかくあれ」との脳内フィクションが、被災者の現実との間で不協和を起こしているのです。

前述のファウルボールの件でも、どれだけ事故の実情を知っていて叩いているのでしょうか。

震災にしろ、ファウルボールの事故にしろ、生活保護にしろ、いざ自らの見に降りかかったときに、どれだけの人がバッシング側の視線のままでいられるでしょうか。

結局、それはブーメランとなり、得をするのは、生活保護や震災の場合は政府であり、ファウルボール事故の場合は管理責任者です。

こうした心性がある限り、日本は、いつまで経っても権力者のなすがままになり続けるでしょう。(N)

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ファウル直撃で失明の女性提訴=日ハム球団などに賠償請求-札幌


 札幌ドーム(札幌市)であったプロ野球日本ハムの試合でファウルボールの直撃を受け、右目を失明した同市の30代の女性が13日、日ハム球団や球場を保有する同市などに約4700万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴した。
 訴状によると、女性は2010年8月21日午後、家族4人と札幌ドームの1塁側内野席で日ハム-西武戦を観戦。日ハムの選手が放ったライナー性のファウルが顔を直撃し、右眼球破裂などの重傷を負った。

 内野席フェンス上部の防球ネットは06年に撤去され、観客に打球が当たる事故が多発していた。原告側は「ネットを設置するなど十分な安全措置を取らなかった過失がある」と主張。女性は「安全対策を講じてほしい」と話しているという。


 球団の話 訴状が届いていないため、コメントは差し控える。

 高橋稔札幌市スポーツ担当局長の話 訴状を見ていないので、内容についてはコメントできない。(2012/07/13-20:57)

時事ドットコム

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第128回 一水会フォーラム

のお知らせ

日時・平成24年7月17日(火)/18時30分開場・19時00分開会

演題一水会結成四十年企画 日本農耕文明に回帰せよ~社稷と祭政を考察~

講師高野孟先生(『インサイダー』編集長)

場所ホテルサンルート高田馬場  3階会議室


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