検察の闇雲な動きを断固批判する
1月15日夜、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体による土地購入をめぐる事件で、
民主党の衆院議員・石川知裕容疑者が、
政治資金規正法違反(虚偽記載)の容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。
各メディアで速報が報じられ、当ブログでもお伝えしましたが、
![一水会活動最新情報!](https://stat.ameba.jp/user_images/20100116/21/issuikai/e9/ad/j/t02000200_0200020010378258986.jpg?caw=800)
16日になってからも、資金管理団体の会計責任者で、昨年3月の西松建設の違法献金事件で逮捕され、
公判中の大久保隆規被告を同じ容疑で再逮捕し、さらには、
石川容疑者の後任で小沢幹事長の元私設秘書の池田光智容疑者も同じく逮捕されました。
これで、特捜部は、資金管理担当者3人の身柄を一度に拘束したことになります。
特捜部は記者会見で、小沢幹事長が任意の聴取に一切応じていないことや、
「記載を忘れていた」等とする石川容疑者の供述が、虚偽性が強くなったこなどから、
身柄を拘束しての取調べが必要と判断し、在宅訴追ではなく逮捕に踏み切ったと説明。
![一水会活動最新情報!](https://stat.ameba.jp/user_images/20100116/21/issuikai/01/c6/j/t02000200_0200020010378258987.jpg?caw=800)
15日の石川容疑者の逮捕について、
タイミングとしては「緊急性」を要するものがあったのか疑問が残るところですが、
地検は身柄拘束の理由については「総合的な判断」を強調しています。
小沢幹事長の「攻略」に向けて、地検特捜部は闇雲に今になって動いています。
田中角栄の秘蔵っ子として力と権力を握る闇大名を撃つ正義の地検を印象付けています。
たしかに、3人の逮捕は、18日招集される次期国会において、
民主党政権にとり大きなダメージとなることは必至でしょう。
しかし、一連の特捜部の動きにも、やりすぎ感が漂うのも否定できません。
現職の国会議員は、国会の会期中は現行犯でなければ逮捕されない特権を有します。
今回、会期直前に石川容疑者は逮捕されたわけですが、
所属する衆議院が釈放を決議すれば、会期中に石川容疑者を釈放せねばならなくなります。
それは立法府の一員だからです。虚偽記載はもちろん違法行為ですが、微罪です。
容疑段階で説明にも応じている石川容疑者の逮捕について民主党内から、
「不記載くらいで、国会議員を逮捕できるのか」との声も上がっています。
逮捕理由にしても、「緊急性」や「総合的な判断」というだけで、国民が納得できる説明はなされていません。
昨年の、西松建設の違法献金事件における強制捜査でも、
民主党のみならず検察OBからの批判も出ており、
特捜部が強行な体質を剥き出しにするようになってきたことが窺えます。
また、それ以降、一連の金の動きについてかなりの情報を蓄積していたはずですが、
今回の逮捕のタイミングも、国会を前にした検察当局の力の誇示といえます。
![一水会活動最新情報!](https://stat.ameba.jp/user_images/20100116/21/issuikai/42/1b/j/t02200161_0280020510378258988.jpg?caw=800)
このように、強権が発動されることが常態化すれば、三権分立も何もあったものではなくなります。
検察庁の構造と検察官の任命の手続について規定している検察庁法の開示や、
検察官に対し具体的事案に対する指揮権を有する検事総長を、
民間から登用すべきとの意見にも一理あるように思えます。
小沢幹事長の専横政治ぶりに目を捉われがちですが、
実は、こうした検察の動きをもっとも注視しなくてはなりません。
政治的な意図がありありと看て取れる「見廻組」的な検察に徹底した批判を加えるべきです。
我々は、民主党の掲げる外国人参政権付与や選択的夫婦別姓に断固として反対していますが、
地検特捜部の今回のやり方をも批判致します。