瞽女さん DVD発売 | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

先日の朝日新聞全国版に、瞽女さんのDCD発売の記事が載っていた。いまや全国区である。

以下記事から抜粋。


「盲目の女性たちが一座を組んで三味線と歌で家々を門付けして回る旅芸人「瞽女」。新潟県で「最後の瞽女」と呼ばれ、人間国宝にもなった杉元キクイらの旅を記録したDVDが発売された。撮影は1971年。」

「DVD「瞽女さんの唄が聞こえる」は、キクイが養子の杉本シズ、難波コトミを連れて回った3日間の旅を記録したものだ。放送作家の伊東喜雄さん(68)が随行してモノクロの16ミリカメラで撮影し、34分の映画にまとめた。貴重な映像だが、商品化の機会がないままになっていた。」 

「DVDには映画のほか、「門付け唄」「昭和音頭」「祭文松坂 葛の葉子別れの段」など代表的な瞽女唄も5曲収められている。3990円。電話03-5273-2821(メタカンパニー)。」

高田ではすでに冬頃、本町7丁目の「着物の小川」さんらが売っていたが、いよいよ全国進出ということか。

瞽女さんってどうなのだろう。いまは、失われた高田の芸能文化として、市民の皆さんも愛惜をもって懐かしんでいるけれど。

昭和35年あたり、幼稚園に通っていた頃か、祖母に手を引かれて東本町の薄暗い雁木を歩いていた時、一二度その姿を見かけた。でも「あれが瞽女さんだよ」と祖母に特に言われた覚えがない。かつては、日常の中に紛れていたような気がする。いて当たり前というか、なにか見て見ぬふりをしていたというか。

それがいまでは、「失われたものはあまりに大きい」という感じで語られる。杉元キクイさんが人間国宝になったせいもあるかもしれない。

時は、記憶を熟成させるものなのか。

そういえば、私のワードも、いつの間にか「ごぜ」をすんなり「瞽女」と変換するようになった。滅んで普遍化したいい例なのだろう。