公開質問状への回答全文 平成21年9月7日 | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

《公開質問への回答 ワード版》   平成21年9月7日
※掲載の便宜上、8月3日の記事となっていますが、実際は9月7日です。       
※以下50音順で回答を示します。
※この版では、誤字脱字を修正していません。

1.何も決まらぬ新幹線・並行在来線
   遅れに遅れ駅名さえ定まらない。
   期限を明示して解決策を示してください。
   
【大島 誠氏】
1)上越地方を大転換していく重大なプロジェクトでありながら、「ビジョンなし」・「戦略なし」(戦略策定の大幅な遅れ)は、大きな問題です。私は、まず上越圏全体の玄関口として位置づけ、骨太なリーディングビジョンとまちづくり戦略を早急に策定のうえ、市民の皆さんと日本全国に発信します。
2)新幹線は平成26年度末の開業・在来線も一体として同時開業を実現します。また並行在来線の安定的な経営に向けて、政府与党合意の見直しを求めることも含め、県・関係自治体等広域的に連携しながら積極的に取り組みます。
3)駅周辺整備は、現在の基盤整備中心型から高速交通拠点機能を生かした・土地利用促進をはじめ遺跡ブロック活用、さらには鉄路を利用した、妙高市・糸魚川市・長野県・富山県等広域的に連携した産業・観光・情報等の、トータルなまちづくりを進めます。また、隣接の大規模遺跡ゾーンのまちづくり 整備プランも早々に策定のうえ公表いたします。

【宮越 馨氏】
・5年後の新幹線開業スケジュールを見据えて、平行在来線の駅舎及びインフラ整備は開業時に支障のないよう、事業執行体制を立て直し整備します。
平行在来線の運営は、ほくほく線の直接新幹線乗り入れなど連携を密接にし、地域住民の足として、各駅停車の増発や急行便の運行などにより、一層の利便性を高めます。
・新幹線新駅名は、上越市の対外アピールや企業誘致・観光戦略上などのため、早急に決定する必要があるため、今年度中を目途に地元案として決定します。
平行在来線の範囲の確定と経営母体については、新潟県を中心とする第三セクター方式を基本としつつも、諸般の状況変化などをよく点検し、過度な地元負担に繋がらないよう万全を期します。
・新駅への新幹線停車率については、100%停車を目指すものの、最低長岡駅並の90%以上を確保します。

【村山秀幸氏】
・並行在来線の開業に向けて公共交通ネットワークの核となる鉄路の利便性向上策を策定し任期中に運行主体との協議を行い、市民に明らかにします。
・利用促進のため、広域都市連携、観光振興による周遊型観光地づくりを目指します。
・新幹線駅名は、検討委員会を立ち上げ、市民アンケートなども参考にして、JRに強く要望します。



2.未だに怨嗟渦巻く合併後遺症
   13区の皆さんが「合併して良かった」と、
   こころから言えるのはいつですか?

【大島 誠氏】
1)このたびの合併は、財政改革と地方分権社会に入った今、木浦市長・市議会並びに13区をはじめ市民の皆さんの優れた先見性・勇気・行動の成果であると高く評価しています。
2)地方分権が進む中、行政にはお金がない時代です。地域の課題は自分達が話し合い、心のふれあいがある市民(住民)自治そのものが地域自治区制度であると受け止めています。したがってこの制度の中で時間をかけて、研鑽を積み重ねていくことによって多くの問題は解決され、明るく建設的な地域社会へ発展していくものと確信しています。合併した今、お互いに認め合い、利点に向けてまず前に・前に進むことが重要です。
3)上越市は、多様性豊かな街です。地域間(各区)と都市農村交流・祭りやイベントの積み上げによって、一体感が醸成さるものと考えます。こうした「心のネットワーク事業」を早急に企画いたします。

【宮越 馨氏】
・そもそもこのような大合併は国の思惑通りの合併でありましたので時期尚早でした。しばらくは不満と絶望の時間が経過すると見て、私は一部の地域にブロック制を導入し、地域の特性を生かした市政運営システムを確立します。
・本合併は合併のための合併でしかなかった面があることは否めませんでしたので、今一度合併の真の理念に立ち返って点検する必要があります。こうしたプロセスを踏まないうちは「合併してよかった」と心から言える時期は来ません。

【村山秀幸氏】
・地域自治区に地域活動資金(市税の1% 約2億円)と権限を委譲し地域の自主性を支援します。
・13区の地域事業は、計画通り実行します。
・できうる限り、13区市民との対話をいたします。
・任期中に「合併して良かった」との評価が得られるよう誠意を持って努力します。




3.地域自治区・地域協議会って何…
   これが最良の住民自治のかたちですか?
   本当に必要ですか?

【大島 誠氏】
1)私は、地方分権が進む中、市民と行政が一緒になって真の市民自治を築いていくことを約束する、「自分たち自身のマネジメント手法」であるものと認識しています。
2)全国にも発信できたモデル的なシステムであると評価した上、今後さらに機能力を高め、より充実していくよう力を注いでまいります。
3)10月から設置する旧上越市の15区地域自治区についても、「地域で話し合い・自分達で決めていくマネジメントシステム」として理解したうえで、今後市民の皆さんに広く理解され定着するよう力を注いでまいります。
4)したがいまして、「地域事業費並びにソフト活動費等の確保と支援」を行います。

【宮越 馨氏】
・この制度は形の上では誠に正論でありますが、実権の伴わない形をいくら作っても意味をなしません。作った最高責任者が完成させる責任を放棄しているのではそもそもガバナンス(統治能力)が欠落していたと判断します。
・ましてやこうした状況下にあって、合併前上越市内にも15の地域自治区・地域協議会を作るなどは意味不明であり、制度の在り方を根本的に見直す必要があります。
・地方分権時代での地域主権という語義をはき違えていると思います。権限と責任と活動財源が裏打ちされてこそ地域主権意識が醸成されていくものなのです。
・地域協議会活動の充実のため、「自前のまちづくり協議会」の設置を進め、自主事業の実施に予算を持って支援し、地域活動の実効性を高めます。

【村山秀幸氏】
・地域自治区は、私が掲げる「市民がど真ん中!」の市民本位の行政を進める上で必要です。
・全国では、先進的な取り組みとして、評価もあり、条例の目的に沿い市民自治の力、地域コミュニティーを育む努力をいたします。




4.日本一お年寄りが暮らしやすいまちへ
   正直言って介護保険料の負担きついです、
   何とかなりませんか?医療体制の充実は?

【大島 誠氏】
1)今後も要介護認定者数も増加が見込まれる中で、介護保険料の軽減には最大限の努力をいたしますが、引き下げには慎重でありたいと思います。
2)今、優先すべきことは、元気なお年寄りを増加させていく事で、高齢者の健康維持のための早期検診やスポーツの励行など「長寿健康づくり」を優先します。
3)また、町内会、ボランティアやNPOと協働し、お年寄りの交流の場を整備し、孤立を防ぎ地域社会全体で見守る仕組みをつくります。
4)医療については、特に中山間地と13区の初期医療体制を充実すると共に、「お年寄りの足の確保」のために、積極的な交通支援策を打ち出します。
5)結果、元気なお年寄りが増えることにより、介護保険料の軽減が現実できるものと思います。

【宮越 馨氏】
・確かに市民の声の中にはこうした生きて行く上での社会コストの負担が多くのしかかっている声は沢山お聞きします。このため私は介護保険料の負担軽減策として、自動車保険などで実施されている保険事故が無い場合の保険料低減制度を導入して、当面は健康で介護サービスを受けていない75歳以上の方に10%相当の負担軽減策を実行します。
・医療体制の充実には、私の市長時代に決断し設立した上越地域医療センター病院の充実を図るとともに、中山間過疎地域の地域事情に見合った医療体制の充実に取り組みます。

【村山秀幸氏】
・介護保険制度による保険料の負担軽減は、全国的な課題ですが、いつも健康で介護負担をできるだけ軽減できるよう健康診断を始めとする健康管理の上越版を策定し推進し、保険料の軽減に努めます。
・地域医療センター病院の医療体制整備に取り組みます。
・75歳以上の医療費負担軽減にも取り組みます。



5.働くお母さんを支えるまちへ
   働くお母さんが安心して子育てできる
   施策を考えていますか?

【大島 誠氏】
1)病時病後保育所を充実させます。
2)働くお母さんに合わせた「12時間並びに24時間保育」を充実させます。
3)産休、育児休暇の完全取得と職場復帰のしやすい、環境づくりを企業に要請します。
4)「お父さんの育児参加」の機会を増やすため、ノー残業デーなどの整備を企業に要請していきます。
5)買い物や美容院、お友達との食事の時など、「短時間お子様を預かる保育サービス」を、NPO等と協力しながら、街なかに整備します。
6)「育児中の不安解消、お母さんのリフレッシュ」のためにも、NPO等の育児サークルの活動を支援します。

【宮越 馨氏】
・私は市長時代に「子育てするなら上越市」を謳い文句で、積極的に、働くお母さんのみならず子育て環境の改善充実に努めてきました。その取り組みの評価がNHKの全国放送でも紹介されましたが、その放送時には落選中でしたので悔しい思いをいたしました。こうした経験を生かし、子育て環境をさらに進化させようと、最近の働くお母さん方のニーズに合ったファミリーサポートセンターの充実や「休日保育」を新たに開設いたします。
・私の究極の子育て少子化対策の政策は「子育て年金」の創設であります。子供三人目から一人当たり月額5万円、4人目以降も一人に付き月額5万円の年金を義務教育期間まで支給すること。こうして少子化が改善されればやがては年金加入者も増え、高齢者年金も安定化するという案です。

【村山秀幸氏】
・小学校卒業までの医療費無料化をめざします。
・通園、通学バス利用者負担の無料化に取り組みます。
・子育て広場を拡充します。
・放課後児童クラブの環境整備を拡充します。
・子育て相談窓口の整備、未満児保育、病後児保育を整備します。


6.宿命の雪対策
   待ち望んでいる人がいます、
   消雪パイプは本当にもう打ち留めですか?

【大島 誠氏】
1)雪は生活弱者及び救急・医療にとって、緊急災害対策に匹敵します。特に高田地区の密集市街地では、市道改良も不可能な、狭い区画道路も多く、歩行者・車両の交通の安全性すら確保できない深刻な住宅地があります。
 私は、早々に市街地全体の実態調査に着手すると同時に、新設の地下水利用制限のある中、住民と連携した消融雪・除雪方式(消雪パイプと規制外浅井戸活用等、小型除雪機の増設、地温等エネルギー活用の消融雪)の実施に取り組みます。
あわせて、高齢化が進むまちなかの居住環境の実態にあわせた、「キメ細やかな雪対策や研究活動」にも迅速かつ積極的に取組みます。

【宮越 馨氏】
・加温式消雪パイプは私が考案した狭隘道路における消雪システムですので、まだまだ未整備な道路が沢山ありますから、今後も積極的に雪対策のメイン事業として整備を進めます。
・また、通学道路で学校周辺部分には、大手町小学校区に敷設して、大きな効果を上げている地中温を利用した無雪道路を整備します。
・今後は屋根雪対策として、太陽光発電パネルや遠赤外線による熱交換技術と併用しての消雪対策に取り組みます。

【村山秀幸氏】
・儀明川ダム建設を促進し、高田市街地の流雪溝を整備します。
・除雪対策、体制の強化充実をはかります。
・小型除雪機の補助制度を充実します。



7.給与返上くらいの覚悟はありませんか?
   行財政改革は道半ば。
   給与返上くらいの覚悟を示しませんか?

【大島 誠氏】
1)市財政の厳しさは十分に認識している中、財政改革が必要な行政トップとして給与返上の覚悟は十分にあります。
2)しかし日本経済がデフレスパイラルに落ち込み、あわせて市内の景気回復の兆しが見えない中では、消費による内需拡大も重要な政治課題です。
3)したがって給与以外の経費の使い方にも無駄がないか、徹底的に精査のうえ情報公開します。

【宮越 馨氏】
・何ゆえの給与の返上か意味不明でありますが、職責を十分務められなく行き詰ったならば直ちに職を辞任するか、給与の返上は当然であります。
・質問の趣旨は厳しい経済環境にあって、納税者の負担により行財政運営をしている行政コストの掛け方でありますから、行政の給与水準も実体経済に合わせることが肝要であります。したがって、税金で賄われている給与を返上してまでの覚悟は必要ですが、その姿勢を示す意味で私は市長給与の20%カットを覚悟します。そしてこの姿勢で行政コストの削減、無駄排除に取り組みます。

【村山秀幸氏】
・行政組織の抜本的な見直しをいたします。
・任期中の市長給与の減額を含め人件費総額の削減、不要の財産の処分などを行い、行財政改革、財政健全化に努めます。
・民間活力の導入、施設の統廃合を行います。
・市の出資などの第3セクター、公社、株式会社などの施設経営形態の見直しをいたします。





8.文化・芸術振興
   文化の香りはまちの格、人を惹きつける力。
   文化振興をどう図っていきますか?

【大島 誠氏】
1)上越市民の文化・芸術への関心の高さを感じますが、核となるものがありません。
2)「(仮)上越文化・芸術振興財団」を設立し、官民共同で文化、芸術振興に努めます。
3)岡倉天心、小林古径所縁の地だけに、国立の日本画美術館の誘致を目指します。
4)また、中心市街地の映画館の再生や、空き店舗を使った落語、芝居、映画、読み聞かせ、コンサートの開催の動きと連携・協働しながら、街づくりを積極的に進めます。

【宮越 馨氏】
・そもそも文化とは「生活をより善くする努力とその成果」と捉え、いわば社会的遺伝なるものだとするならば、一つには歴史的伝統物である建造物や正業の継承なり、新たな創造文化への熱意をどう育むかにあると考えます。このため先ずは文化芸術の活動しやすい環境を整え、人材育成に努めます。
・具体的には、高田地区には失われた文化建造物である偕行社の復元、高田城本丸蹴出し門の復元に取り組みます。
・高田地区に失われている文化ホールを、私が市長時代の構想どおり西城スポーツ公園内に建設します。
・将来構想としては小規模でも上越文化芸術大学の創設を考えます。

【村山秀幸氏】
・高田地区に文化交流施設を整備します。
・地域が持つ文化の発信力を高め、文化ネットワークを整えます。
・上越市振興のパートナーとして、文化団体、NPO、スポーツ団体などの自発的活動を支援します。



9.高田の街はどうなりますか? 直江津の街はどうなりますか?
    恐竜のようにこのまま死に絶えるわけにはいかないのです。
    そこにはわたしたちの暮らしがあるのです。
   「中心市街地活性化はまず民間の活力で」と逃げないで、
    強い意志を示してください。

【大島 誠氏】
1)街なかに住みたいとの市民の要望は根強いものがあります。しかし、生活道路の整備が不十分であったり、権利関係が複雑であったりと、民間の力では解決が難しい問題があります。この問題を解決し、街なかに優良な住宅用地を整備することで、市民の街なか移住を推進いたします。
なお、公共施行(民間事業は除く)による大規模な市街地再開発事業は抑制します。
2)高田・直江津は学生が動く街です。空き店舗を利用し、大学生・高校生が自主運営し、勉強やサークル活動、地域との交流など自由に使える場を創ります。また、大学生を中心とするイベントの企画を支援し、街なかに若者のエネルギーを呼び込みます。
3)直江津のまちは、公共交通の要衝としての利点を活かし、ほくほく線の利用増進も含めたまちづくりを推進します。
4)NPOやボランティアと協力し、街なかにお年寄りが気軽に立寄れる「お茶の間」を整備します。
5)空き店舗や空きスペースを利用し、ポケットパークやミニ美術館、小規模の駐車場を整備し、散策を楽しめる街づくりを行います。


【宮越 馨氏】
・長崎屋が一時撤退しようとした時、当時私は市のトップとして、市も協力するとして意留に努めた結果存続することで決着しました。しかしながらその後、約束した市長である私が落選してしまいましたので、長崎屋は市長の任期切れと同時に撤退してしまいました。実はその時、現市政において何らかの手を打てたならば、街の灯が消えなかったのです。
・やがては大和さんもということにでもなったら大変なことです。こうした街の中心市街地の活性化にはトップリーダーの決断と実行力が欠かせないのは当然です。
・高田の街については、先ずは高田本町における週末の定期性の歩行者天国化とパーキングの実質無料化を図り郊外型店舗との共存を目指します。
・直江津の街については、街の活性化の目玉事業として、直ちに直江津駅前の再開発に着手し、直江津南小学校の駅南への移転に取りかかります。
・直江津水族館を船見公園の地先に移転新築し、海洋レジャー基地の中核施設として整備し、町中と連動させ、若者たちが躍動感溢れるまちづくりに取り組みます。


【村山秀幸氏】
・中心市街地をよみがえらせる都市再生と中心市街地の復活に取り組みます。
・産、学、官の協働、地元大学による異業種、農商工連携など「新・価値」の創造を推進します。
・高田地区に厚生産業会館(仮称)を建設します。
・高田地区に文化交流施設を整備し、賑わいを創出します。
・市民の夢「新・水族博物館」の整備を検討します。
・おもてなしの心「道の駅・大型食物産センター」(仮称)の建設構想に着手します。
・環境やエネルギーをテーマとした特色ある施設の誘致整備を検討します。