<「伝えたかったこと」の続きです。>
彼からは短いメールが
続いて届いた。
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日 時: 2010年7月31日 午後
差出人: 河原
こちらこそありがとう。
あとでPC宛にメールするね。
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日 時: 2010年8月1日 23時
差出人: 河原
ゆりちゃん元気?
なかなかゆっくりメールする時間がない。
今日もまだ現場なんだ。
朝までに企画書も作らないといけないし。
でもオレもゆりちゃんと
同じ気持ちだからね。
またメールする。
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日付 : 2010年8月2日 6時
差出人: 川口
結局、朝帰りだったよ。
ソファで仮眠したけど。
これから風呂入って、少し寝て、
着替えたら今度は
静岡まで行かなくちゃ。
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この時点でわたしの帰国は
2日後にせまっていた。
とんでもない時間に入ってくるメールが
彼の多忙さを物語っていた。
仕事に追われながらも
わたしを気遣ってくれている。
その気持ちに感謝した。
最初のうちはこちらのほうも
彼の忙しさを心配して、
ねぎらいのメールを返すだけの
余裕があった。
どんなにおそくとも
帰国前日である明日までには
きちんとした形のメールをくれるだろう。
そう信じていたから。
でも。
それは次第に焦りへと変わって行った。
(続く)
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