褒めて育てられるのも、良いことばかりじゃないんだって | 石つかい彩(Aya)のブログ - Seeds of happiness -

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世界的風水マスター”リリアン・トゥー”のもとで風水を学び、米国宝石学会”GIA”の資格を持つ、風水開運アドバイザー・開運ジュエリーデザイナー“Aya”の開運裏ブログです。

今日みつけたハッピーの種を公開します。

昨日、ある方がフェイスブックに、

「褒められて伸びるタイプなんです」と言って伸びた人はいない。 
という記事を見て納得した、と書いていらっしゃるのを拝見して…。

思わず、「ひ~、耳が痛い~ガーン」と思ったのでした。


その方曰く、「伸びる人は褒められなくても淡々と自分がやるべきことに集中してる。」と仰っており、なるほど然り…と思ったのです。

私も時々、自分のブログなんぞに
「私、褒められて伸びる子なんです~!」と書くことがあるのですが、だってだって、私は、小さい頃に、親から褒められたことなんて一度もないのです。 

いやいや、それはいくらなんでも大げさと言うもの…ごく稀になら、褒められたことだってあったでしょ?? 一度もないなんてありえないよね~、と、自分に自分でつっこみを入れつつ、遠い過去を振り返ってみたけど…、やはり思い当たらない。 記憶がないのではなく、やはり褒められたことがないのだと思うのです。

いやはや、何と不出来な子だったのだろうか。

ただ、大人になった今、想像するに、明治生まれの教育者だった両親に育てられた私の母自身も、おそらく親から「褒めてもらった」という経験がないのではないかと思うのです。 だからきっと、我が子のことを「褒めてやる」という観念が、もともと彼女にスペックとして搭載されていないのではなかろうか。

そのせいなのか、私はたとえどんな些細なことであっても、他人様からお褒めの言葉を頂戴するようなことがあると、ひどく動揺し、そして天にも昇るような気分になってしまいます音譜

褒められるというのは、何と心地よく、人を幸せな気分にしてくれることでしょうか。



某NHKテレビのある番組で、褒めパワーは人生を変える的なことをテーマにしたものがあったらしいのですが、それによると、

脳科学的・心理学的な研究が進み“ほめパワー”の実態が明らかになりはじめています。「ほめ」は人間にとって食欲や性欲と同等の最高のご褒美であると考えられることや、強迫観念を減らし困難を乗り越える力を高めてくれる事が明らかになりました。

と説明されているのだそうです。


幼少の頃、私はどれほどに「褒めてもらう」ことを渇求していたものか、って気がするのですが、我が家においては、それが与えられるという機会はまず、なかったものでした。



ところがです、最近は逆に「褒めて育てることの弊害」があれこれと指摘され始めているらしいのです。


なにしろ、最近はやたらとプライドだけ高くて、注意されたり叱られたりすると、なんと逆ギレする人が増えているらしい。

他にも、

根拠のない自信を持ち、非常に楽観的(妙にポジティブ)

負けるということに慣れておらず、負けを認められない

ちょっとしたことで傷つく

他人と自分を比較し、競争したがる

褒められないと頑張れない



と、こんな人が多く育っていて、褒められて、自己肯定力があがるかと言うと、実際は逆効果であるのだと、「褒めて育てる」ことに対し、警鐘を鳴らす心理学者さんや、心理カウンセラーさん方が多くいらっしゃるみたい。


私の場合、他人様と自分を比較して、勝った、負けたという観念を持つのが昔から苦手で、(これは生まれつきの性質なのかもしれないけれど)いっとき流行した「勝ち組、負け組」とか、「負け犬」という言葉に対して非常に抵抗感を感じたものでした。


その代りといっちゃ何ですが、「どのみち私は不出来で、人様よりも劣っているわけだから、だから頑張らなくては…。」という気持ちは常に持っているような気がする。


だから、「キミはホントにダメな子だよね。」と言われると、自覚があるだけに本当に落ち込みます。 そんなことはもう、今さら他人様から言われなくても充分にわかっているのです。


先日も、そのようなことをはっきりと指摘されて、すでにかれこれ一週間以上たつけれども、正直まだ立ち直れていなかったりする。 

その日は、暗い夜道を、一人とぼとぼと歩いて家に帰っていたら、ほろほろと涙がこぼれてきた。 思わず見上げた凍る夜空には、意外なほどに冬の星座がはっきりと輝いていて、ちょっと驚いた。 悲しい出来事があったから、こんなふうに空を見上げたりもするのだ。 ほら、ちゃんと良いことだってあるじゃないか、なんて思ったりして。


そして何よりも、こんな時に自分の助けになるのが、「否定もなにも、自分は始めから不出来なヤツなんだもの。」という自覚なのです(笑)

仮になんだけど、もしも私が、ど~でも良いようなことでも、やたらと褒められまくって育てられていたりしたならば、もしかしたらああいう時、思いっきり逆ギレしたり、復讐を考えたり、相手を呪ったり、なんだか具体的にはあんまり想像つかないけど、何か恐ろしい展開になったやもしれませぬ。


そう思ったら、このトシしてようやく母に感謝できたりして。


いつも叱られてばかりなのだけど、明日、自分のなかで、ちょっと頑張りたいなと張り切っていることがあって、そしたら仲良しの殿方から「あなたなら大丈夫。自信をもってね。」というお言葉をいただいた。

「頑張ってね。」と言われるよりも、よっぽど勇気がわきました。

あからさまに、「あなたってスゴイ!」とか、「あなたって素晴らしい」なんて褒め言葉をもらうよりも、「あなたなら大丈夫。 自信をもって。」という一言って、どれほど人の力を引き出してくれる効果があるものでしょうか。

「あなたには、ちゃんと成功する力が備わっているんだよ。」と認めてもらえたような気持ちになっちゃう。

この人、すごいな~と感服しちゃった。