第一回狩留家特別講演会 中国新聞社特別顧問(前社長)今中 亘氏を招いて | 哲爺の気まぐれ日記

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定年を迎えた爺の気まぐれ日記です。
趣味のボウリングや野菜づくりを中心に思いついたことを記録していきます。

1月12日(土)14時から狩留家集会所で第一回狩留家特別講演会が開催された。
この講演会は、NPO狩留家が主催し町内会上げての取り組みとなり参加者は、100名を超え大盛況となった。

講演会の講師は、長年中国新聞社の社長をされていた著名なジャーナリストの今中 亘氏だ。
実は、今中氏は、狩留家で生まれ育った方で地元の誇りでもある方だ。

NPO狩留家でこれからすすめていこうとしているまちおこし、まちづくりのヒントになればという思いをこめて「広島市の戦後の復興にまつわるトピック」と題して1時間講演をされた。



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今中氏は、昭和11年生まれの77歳。

■まちづくりのヒントにと最初に話されたのは、東日本大震災の復興のために今中氏が現在取り組んでいる「原爆市長」を東日本大震災の被災地へ送る運動の取り組みだ。

東日本大震災の惨状は、1945年8月6日の「ヒロシマ」の惨状そのもので、被災地の復興のために被爆地ヒロシマの復興がどのようにして成し遂げられたかを知ってもらうことは、被災地の皆さんへエールを送ることにつながるとして、ヒロシマから何が出来るかを考えたそうだ。
そして、その具体化として故・浜井信三広島市長の手記「原爆市長」を復刻させそれを被災地に送る運動が始まった。

原爆市長 復刻版


被爆者であり戦後初の公選市長として4期16年、広島復興の回想録は、1967年に「原爆市長」の題名で出版され、単なる復興ではなく新たな価値観に基づく使命感と象徴性を持った「平和都市」として広島を復興させた。6年前に遺族により復刻版が発行され、昨年は英語版も発行され反響を呼んだため、これを被災地に送ることで「ヒロシマの心」を届け、東日本の被災地が廃墟から立ち上がったヒロシマの教訓を生かし未来へのビジョンある復興を成し遂げることが出来ると思い運動が始められた。

故浜井市長の著書「原爆市長」復刻 被災地へ  (中国新聞)

この本の印税は全額被災地へ送られるそうだ。
私もぜひこの本を買い東日本大震災と重ねあせて読んでみようと思う。


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■今中氏が、次に紹介されたのは、中国地方の中山間地でまちおこしをしている小さな会社の取り組みだ。

有限会社エヌ・イー・ワークスという会社は、中山間地域の未来予想図として「地方には輝きを放つ熱い志を持った人がいる。マネの出来ないすばらしい歴史とロマンを持つ必要がある。豊かな自然に育まれたすばらしい地域資源がたくさんある。しかし、つながらなければ何も始まらない」として新しい発想で!新しい技術で!新しい感覚で!「人」「もの」「心」をつないでいくことを会社の使命として取り組みが進められている。
そして今中氏がその会社で作られたお菓子をお土産で持ってこられたものを見せていただいた。
そのお菓子には、押し花がつけられ大きな反響を呼び大ヒット商品になっているのだそうだ。
その地域の特徴を生かし新しい発想で新しいものを作り上げていくことがヒットにつながったようだ。

わが町狩留家でもこういった取り組みが出来ればいいと思う。

おりしも一昨日NHKで20時から「あいたい 森の恵みは無限大」という番組が放映された。
岡山の美作市での取り組みで過疎地で限界集落に若者たちが次々にやってきて里山を整備したり棚田を再生させたりした取り組みだった。そこにもこれまでには無い新しい発想や感性があり若者たちが目を輝かせて町の再生に取り組んでいる姿に感銘を受けた。

我が町、狩留家でも新しい発想・感覚でいろいろな取り組みをしていきたい。

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■最後に今中氏が紹介されたのは、隣の区の安佐南区で10年前から行われている「あさみなみ区民大学」の取り組みだ。
区民大学は、毎年4つのコースで行われ各コース50人の定員だが、申込者が多く受講生は抽選で決まるのだそうだ。4つのコースは、A、魅力的なまちの顔づくりコース、B,笑顔と安心のふれあいコース、C、土と緑の贈り物コース D,学びと文化・交流を育てるコースですでにこれまでに延べ1500名の方が学ばれたそうだ。年に7回行われ年の受講料が2000円と安いのも人気の秘密だそうだ。
安佐南区は、広島市の中で一番大学が多い地区でそれぞれのコースの講師陣には事欠かないようだ。
ここでもその地域の特徴を生かした取り組みが進められていた。

我が安佐北区にもこのような学びの取り組みがあればいいのだが・・・。

■今回の講演会は、初めての取り組みだったが、毎年新春にこのような学びの場が継続できればいいと思う。

講演の後は、地元の民謡愛好会による歌と踊りを見た後、第二部では、酒を酌み交わしながら狩留家の未来をみんなで語り合った。

残念だったのは、講師の今中氏を囲みながら狩留家を語り合いたかったのだがそれは出来なかった。

しかし、100名超える人が一同に会し、町づくりについて考えたことは非常に意義深い。

そして話していると狩留家には、さまざまな才能を持っているユニークな人がたくさんいることを発見した。

今中氏のような著名なジャーナリストを筆頭に農業、林業、漁業、教職員、JR職員、JA職員、水道、建築、薬学、和太鼓、民謡、料理、ゴルフ、ボウリング、野球、カラオケ、グランドゴルフ、ペタング、絵画、写真、詩吟、音楽、・・・などなどさまざまなジャンルの達人・元達人たちがたくさんいた。

多くの人々の持っている能力や知識、技術を引き出せば狩留家の町おこしにつなげていけるような気がしてきた。
狩留家をもっといきいきとした町にしていきたいとの思いを一つにいろいろな取り組みをこれからしていきたい。

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