廃墟の鯨 | 石井智也オフィシャルブログ「石井智也といしいともや」Powered by Ameba

廃墟の鯨

昨夜は新宿の花園神社に椿組の野外劇『廃墟の鯨』を父親と観劇してきました。

出演

山本亨
松本紀保
恒松敦巳
田渕正博
木下藤次郎
井上カオリ
長嶺安奈
岡村多加江
鳥越勇作
趙徳安
浜野まどか
今井夢子
粟野史浩(文学座)
鈴木歩己
犬飼淳治(扉座)
伊藤新(ダミアン)
五味良介
鈴木幸二
松本亮(扉座)
菊地啓介
八木岳
外波山流太
藤川恵梨(劇団NLT)
尾身美詞(青年座)
坂井香奈美(流山児★事務所)
川原洋子(桟敷童子)
新井結香(桟敷童子)
大手忍(桟敷童子)
椎名りお(桟敷童子)
徳留香織(桟敷童子)
瀬山英里子
松田七美
保可南
永井久喜
山中淳惠
小林愛
秋山亘平
辻親八
水野あや
外波山文明

脚本 演出
東憲司(桟敷童子)

戦後。焦土と化した海辺の街を舞台に、明日を夢見る人々の群像劇・・・

復員兵、やくざ、娼婦、名も無い人々・・・みんな人間、人間まんま!!

椿組×東憲司×花園神社野外劇・・・・
満を持してお送りするこの夏一番の話題作! 


僕は高校生のときに扉座のワークショップに参加したことがあり、その時グループ分けで教えてくれていた役者さんが今回出演している犬飼さんでした。
これまた出演者の松本亮さんも共通の役者の知り合いがいたり何かと勝手にご縁のあると思ってる扉座のお二方が芝居の中で狂気を振りかざし素敵でした。
大好きな桟敷童子の東さんの作演出でそのDNAを受け継いでいる桟敷童子の女優さんたちもめっちゃ良かった!
あげたらきりがないほどキャストの個性が際立ってました。
戦後の困窮した生活の中、明日を夢見る人々の生き方、どんな人も人間まんま。みんな人間。
平成26年、色々と言われている集団的自衛権の事なども僕は頭に浮かんだり。
作品を通して伝わるメッセージを是非劇場で感じてもらいたいです。


終演後に作品名にもある『鯨』という言葉を調べたところこんなのが載っていました。


鯨波の声(ときのこえ) - 上記の鯨波と書いても同じ意味である。ただし上記の鬨が戦いを示すので戦場での大人数の声を表し主に「勝鬨の声」と解釈されることもあるが、鯨吼という言葉との関連や日本の合戦における史実から合戦の合図や大将戦をはじめとする代表戦の名乗りなどという諸説がある。



鯨の喧嘩に海老の背が裂ける(くじらのけんかにえびのせなかがさける) - 強者の争いに弱者が巻き込まれ被害を受ける事。


今一度、世界のこと、日本のこと、戦争のこと、人間のことを考えなければならないと思います。
ほんとみんな人間、人間まんまなんだから。