逆もまた真なり 2 | 石井鍼灸整骨院のブログ

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遅まきながら、明けましておめでとうございます。

新年は皆様どのようにお過ごしだったのでしょうか。



我が家は二日から富山に遊びに行く予定でしたが、当日家内が風邪をこじらせ旅行は中止。

これでもか!!というぐらいの寝正月になりました。

思えば正月三ヶ日、全く消費していない。缶コーヒー1本買ってません。

おまけに仕事始めの1月5日、出勤しようと家を出たところ玄関先で10円玉拾いました。

こいつあ春から縁起がいいぜ!!



さて、患者さんからよく受ける質問に「この痛みは冷やしたほうがいいのですか?それとも温めたほうがいいのですか?」というのがあります。

実はこれは考えれば考えるほど難しい問題なのです。

ぎっくり腰や足の捻挫など、怪我をすると炎症を起こして腫れます。腫れると痛いです。

痛いのは ”動かさないで、安静にして” という身体からの信号です。

腫れると痛いのでとにかく冷やして炎症を抑えようというのが一般的な考え方です。

しかしなぜ腫れるかというと、血液を大量に送り込んで傷んだところを治そうとしている反応なわけです。

ということは、冷やすというのはせっかく治そうとしているのを邪魔していることになりますね。

だから先生によってはたとえ骨折しても「冷やしちゃあいかん!!」といわれる方もおられます。

”逆もまた真なり” ですね。

じゃあ、どうすればいいのか?


ここからは私の個人的な意見ですが、怪我した直後は氷などで冷やします。無駄な炎症を抑えるためです。

2~3日して腫れが落ち着いたら、もはや冷やす意味はありません。

その後冷やす理由は、強いて言えば鎮痛効果でしょうか。冷えると感覚が鈍りますからね。

怪我の程度により期間は異なりますが、しばらくすると鋭い痛みから鈍い痛みに変わり、こわばる感じになります。

”治るにはもうちょっと血液が足りない”という状態ですので、そろそろ温めてもいい頃合いです。

少なくとも怪我してから1ヶ月以上も経つのにまだ冷湿布を貼ってるというのは、ちょっとおかしいですね。


ただし痛みの原因が全て炎症というわけではありません。冷やすと悪化したり、最初から温めたほうがいい場合もありますので注意してください。