MVMの企業理念


私達は企業活動を通じ人々の食生活の向上に貢献し、従業員・取引先・株主など事業に関る全ての人々の幸福を目指します。


このブログで何回かお伝えした、MVMが目指す高収益企業のコンセプトについて少し説明をさせて頂きます。  一部に誤解されている向きもあるようなので・・・・。


早速ですが、会社にとって最も大切な考えは企業理念であります。 企業理念は国に例えると憲法のようなもの。  ですので不肖、私がいくら”青果業界の高収益企業”を目指すと言っても企業理念を守ることが絶対的な前提条件であります。 


企業理念に説かれているように、ビジネスを進める場合は社員・取引先・株主など事業に関わる人全てがウイン・ウインになるよう持っていくことが基本。 


例えば一方的に生産者などの取引先の利益を犠牲して、(弊社が)収益の向上を図るなどはもっての他・・・企業理念に反した行為になります。


(仕事に関わる)誰かが割を食うゼロサム思考で高収益を目指す考えは一切ありません。 そして、そういうゼロサムは短期的に成り立っても継続性がないことはこれまでの経験で十分に学んで参りました。  

 

一方、ここで確認しておきたい事は、ウイン・ウインの関係は互いに努力し高め合うような存在でなければ構築できない事。 会社の職場もそうです。 たまに社員に言うのですが、会社は仲良しクラブではありません。  


会社は強くなくては、いや(適応力の優れた)タフな存在でなければなりません。  なぜなら我々は凄まじいとも言える企業間の厳しい生存競争の中で日々戦っているからです。 


ですから我々は仲良しクラブではなく各々が熱意と実力を持ったプロ意識の高い集団でなくてはなりません。  

  
勿論、不肖の経営者である私も同様に経営力・人間力に磨きをかけていかなくてはなりません。 修養を積みプロフェッショナルな経営者に成長していかなくては・・・いつまでも不肖ではダメなのです。

 
私も含めた社員同士が互いに切磋琢磨し刺激し合う・・・そういう緊張感の中でこそ、仕事の生産性が上がり、豊かな発想も湧き上がってくるものだと考えています。 


そして会社全体の競争力も上がっていく。  お取引先と弊社の関係でも同様でしょう。 


話が戻りますが、業界の高収益企業を目指すと言っても、上述した通り社員満足とお取引先満足を得た上での事。 これを実現するには我々は相当に付加価値の高い仕事をしなければなりません。 


ここが難しい!・・・しかしチャレンジ(挑戦)のしがいがあるところであり知恵の出しどころでもあります。


これまで何度か触れますしたが、収益向上には取組む商品やビジネスの選球眼が大切だと考えています。  競合他社があふれるレッドオ-シャンは避け、理想はオンリ-ワンとなれるブル-オ-シャンですが、それが無理なら競争の少ないブル-に近い海域を目指さなければならない。 


仮にレッドオ-シャンで戦うなら競合他社と異なるビジネスモデルを構築し正面からの衝突、いわゆる価格戦争を避ける戦法が必要。  弊社が同業他社に先駆けて国内の産地開発や野菜のブランディングの取り組みを進めたのもこの点にあります。 


また、これからは商社とメ-カ-(製造業)のハイブリッドエンジンで企業成長を進めたいと考えています。 生産と販売の間に立つ流通機能だけでは収益性の向上に限界がある。 


メ-カ機能を充実させる事により収益性を上げる、しかしメ-カには設備投資などの大きなリスクが発生する。 このリスクをうまくコントロ-ル出来れば勝機が出て来ます。


そして、”売上は最大、経費は最少”が大切。 不要、無駄な経費を出来るだけなくす習慣をつけ、ITを活用した経費削減をもっと進めて行きたい・・・最近、不肖の経営者のITリテラシ-の低さが問題となっておりますが・・・。


まだまだいろいろな手を考えなければなりませんが、次の節目である創業50周年に向け、企業理念に立脚した業界の高収益企業=青果物業界のエクセレントカンパニ-を目指して行きたいと考えています。

 


稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方 (日経ビジネス人文庫)/日本経済新聞出版社

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