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2012-02-18 17:31:46

”農産物の自由化”とビジネスチャンス

テーマ:農業

先週末は第16回全国生鮮流通フォーラムが築地で開催され、プログラムの一つである『青果流通の最前線から農産物の自由化を見る』というテーマのパネルディスカッションに青果物商社の代表として参加させて頂きました。 急な依頼でしたので代打指名?だった気もしますが、業界を俯瞰するいい機会になり、チャンスを頂いた小林編集長(新感性)に感謝!


”農産物の自由化”はTPPの一環でいろいろと論議が紛糾しているイシュー(課題)。 我々のビジネスにも大きく影響する問題でもあり、ネット等にて少し調べてみたのですが・・・日本は農産物の純輸入額(輸入額から輸出額を引いたもの)では400億ドル強(約3.2兆円強)と世界一。

※数字は農林水省の2006年のデータを参考。 


輸入金額だけの比較では米国(676億ドル)やドイツ(577億ドル)の方が上を行きますが、両国ともそれぞれ714億ドル、474億ドルと輸出大国でもあるため純輸入額ではダントツの世界一になっています。 ちなみに日本の輸出額は約20億ドルと産業規模(8.5兆円)では世界で6番目に入ると云われる日本農業にとってかなり情けない数字。 


しかし、これは弊社のような商社にとってはチャンス。 輸出ビジネスが伸びない理由はいろいろとあるのでしょうが、(現在の)輸出ビジネスを取り巻く与件が変る可能性は大きいと考えます。 為替しかり物流技術の進化は当然。 また、中国の経済発展はめざましく、(日本の)輸入野菜の50%以上占める同国がいつまでもその地位をキ-プできるとは考えられにくい。 むしろ青果物の輸入国に転じる可能性だってありえます。  


日本の輸入農産物の(平均)関税率は11.7%と、こちらも我々が想像していた以上に低い数字で、現時点でもかなりのレベルまで自由化が進んでいると言えます・・・が故に自給率40%という状況になったのかもしれません。


日本と同様に食糧自給率の低い、韓国はTPPの以前にFTA(貿易の自由化)をどんどん進めていますが、政府が積極的に関与して海外(ロシア・ウクライナなど)における食料基地の開発を後押しているようです。 現代海運など大企業がロシアなどで穀物農場を買い上げに入ってるなどの情報も聞きます。 また韓国内においても干拓地を農業用地として整備し、企業参入を促しているようですね。 国内農業の競争力を高める施策と有事の際の食糧確保への対策に、企業参入が必要条件と考えているようです。


日本より一足先に自由化に舵取りを切った韓国農業そして同国の食品流通会社の動きも、我々の将来のロ-ドマップになりうるような気がします。
 


TPP参加という決断/渡邊 頼純
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2012-02-13 17:57:38

熊本の生産者と会って

テーマ:国内産地


MVM 代表 石田希世士のブログ


先週末は熊本と福岡へ産地訪問と営業を兼ねて出張。 熊本県ではベビ-リ-フの大手生産者二社を訪問。  弊社の立ち位置、これからの販売戦略などを説明し今後の生産に対する様々な協力をお願いして参りました。 サラダ・惣菜需要が高まる中、どう供給体制を整えて行くか・・・・。 ベビ-リ-フのリ-ディングカンパニ-として早急に対応すべき課題と捉えております。  


両社は同じベビ-リ-フの生産者ながら、生産に対するアプロ-チは180度違うと言っていいほど対称的。 1社は他社より良い品質と、多くの収量を上げることができればコストはいくらかけても良いという考え。 土力を高めるためのインプット(肥料・バイオ等)あるいは台風など自然災害に対し施設を強化するなどの投資に躊躇がありません。 できるだけ手をかけ品質と収量を上げる生産ポリシ-。


もう1社は他社より低コストで、同じ収量を上げれば競争力が保てるという考え。 以前、閑散期に自前でハウスを建て、業者に頼むより30%程建設費をセ-ブした話や、梱包するダンボ-ルの表面積を削ってまでコストダウンに繋げたようなエピソ-ドも聞いたことがあります。 輸送に問題がなければ(ダンボ-ル箱に)見栄えの悪い穴が空いていても問題ない!・・・・と他人が気づかないところまで(コストダウンの)知恵を絞り尽すのが大切と、当時の社長(現会長)がおっしゃっていました。  


両社とも過去10年間実績を挙げてきていますので、どちらの方法が良いのか議論するのは不毛なだけ。 両社に共通するのは、経営の安定化、会社の成長に向け日々、自社戦略に磨きをかけてる姿勢。 低迷が続く日本農業において、ブレない戦略で、常に向上心を失わない姿勢が、これまでのサバイブ(生存)に繋がっているのだと確信。 業態は違えど企業経営のエッセンスは変わらないと、再認識した産地訪問でした。

 


MVM 代表 石田希世士のブログ

   



2012-02-06 18:14:42

国産青果物の供給に異常あり

テーマ:農業

下記(青字)は農産物流通のオピニオン情報誌『新感性』の最新号の論説を抜粋したもの。 国産青果物の供給不安については全くの同感です。


この冬は、ちょっと異常である。 年内から全国的に厳しい低温が続き、関東地区ではひと月以上、降雨がない大干ばつ状態だったり、日本海側では例年にないほどの降雪に見舞われている。 葉物や果菜類は高騰し、りんごやミカンも高い・・・・・


こんな異常気象なのだから高騰も仕方がないが、それにしても、特にここ1年~2年、国内生産に奥行きや幅、供給力がなくなったと感じるのは私だけではないだろう。 出てくるはずのものが出ない、あるはずのものがすぐに無くなる・・・・


一方で野菜の輸入はジリジリ増えている。 平成23年も生鮮野菜輸入は90万トンに迫ることは確実だ。 増えている要因は、中国産などの外国産は原価が安いから、円高だから、国産が高騰するから・・・ではない。 国産の供給が安定してない、当てにならない、数量が確保できないからだ。


国産野菜の供給不安は日本農業の弱体化を象徴する一つの現象のようにも思います。 (グローバルな)天候不順による激しい変化への対応が、日本のように生産規模の小さい農家の集合体では難しいではないか・・・。 このままでTPPが進んで行って大丈夫なのか・・・・ 改めて、”強い日本農業”を実現するための行政による有効な施策が必要と強く感じます。


”安定供給”は”品質”・”価格”と並ぶ顧客満足を得る三大要素の一つ。 年初にも申し上げましたが、今年は安定供給を図るための”産地作り”が最大のテーマで、私自身も積極的に関与していく考えです。 商社機能を最大に生かし、安全性をしっかりと担保したサプライチェーンを作ることに傾注して参ります。


 








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