毎年、この時期は弊社のグル-プ会社であるアップルファクトリ-ジャパン(カットりんご工場)の決算レビュ-を主題とした役員会を現地(青森県平川市)で開いています。
決算については、またしても目標に一歩いや半歩足らずのところ。 増収増益にも関わらず、もう少しなのですが・・・・・。
いろいろ反省点はあるのですが、一つは我々自身が売上増と利益増がそれなりに比例するかのように短絡な考えをしてしまった事。
売上の向上が工場の稼働率を上げ、結果として収益の上昇に結びつくのは自然の流れなのですが、問題は売上の中身。 収益性の良い商品もあれば、厳密に原価を見直すと採算割れが怪しい商品もある。
勿論、この問題はどの製造メ-カ-も抱える問題だと思います。 現実的には、収益性の高い・・・所謂、”儲かる仕事”ばかりできない場合がおそらくほとんどでしょう。 お付き合いの関係にて、利益率の低い商品も受けざるをえないケ-スもありますし、開発商品の場合は最初から売上が見込めるものは少ないはずです。
しかし、さすがに採算割れが続く赤字商品、あまりに収益性の低い商品に対しては、(適宜)対応策を講じる必要があります。
また、我々の場合、前例のない新しい商品の製造を請け負う事が多く、原価計算などの数値管理の精度に甘さがあったかもしれません。 この辺りは経験値が上れば解消していくものですから、ある程度の時間を要するのも仕方ないのかもしれません。
とにかく、一定水準以上の稼働率を維持できるレベルになった今、商品の仕分け・中身の見直しを行う時期に入ったと考えています。
今回、グル-プ工場であるアップルファクトリ-ジャパンの他にJA(地場農協)・市場・りんご販売業者などりんご産業に関わる流通関係者を訪問をしましたが、青森の方は本当に素朴・実直で親切な人が多いなあと感じた次第。
”こういう人達のつながりを大切にしたい”と改めて思い、”いい仕事だなあ”としみじみと感じた旅でもありました。
”こみつりんご”の園地から