弊社の一押し商品であるアップルスイ-ツ (カットりんご)の商品開発スト-リ-をお伝えしたいと思います・・・・・と言いますのも、来週中に日本初となる青森県産りんごのマ-ケティングプロジェクトを皆様に披露させて頂くからです(曖昧な表現で申し訳ないですが、諸事情により明確にお伝えするのを控えます)。


2006年3月でしたが、米国ワシントン州のアメリカンチェリ-の最大手パッカ-(出荷業者)ステミルト社がチェリ-の商談にやってきました。 ステミルト社の担当者は国際マネジャ-のデ-ブマ-ティン氏。 彼は私と同世代で、アングロサクソン系のタフで有能なビジネスマン。 最近10年間、毎年3月に日本で会い、日米のさくらんぼの作柄状況から、小売市場の経済情勢まで様々な情報交換を行っています。 デ-ブ氏の慧眼というか、アメリカンチェリ-の市況展開など、見通しに対する精度の高さにはいつも感心させられます。   


話は戻り、神戸本社での商談が終わり、その夜に会食した時ですが、私の方から『デ-ブ、最近アメリカの青果商品でヒットしているものはない?』と何気なく聞いたところ、『う~ん、どうかな~』と一拍置いた後、『そうだ!アトランタオリンピック以降、カットりんごが凄まじい勢いで売れているよ、これは絶対面白い! 実は弊社でも最近参入したところで興味があるならオペレ-ションを見せて上げるよ』 『その話、もっと詳しく聞かせてくれ』・・・・とこれがアップルスイ-ツ(カットりんご)ビジネスの原点です。


ステミルト社はアメリカンチェリ-の最大手パッカ-であると同時に、ワシントン産りんごの最大手パッカ-でもあります。 デ-ブ氏の話によるとアトランタオリンピックが開催された1996年が”カットりんご”ビジネスがデビュ-した年。 理由は、りんごの変色防止技術が飛躍的に伸び、賞味期限が2週間設定できる状態になった事(弊社は11日間で設定)。 そして、農業ベンチャ-会社であるクランチパック社(ワシントン州)がいち早くその技術に目をつけ、商品化しマクドナルド社やサブウエイ社などの米国外食大手に売り込み一気に火をつけました。  


米国のマクドナルドではハンバ-ガ-のサイドメニュ-に”フライドポテト”と”カットりんご”があり、セットメニュ-を注文する際、どちらかを選ぶことができます。 ”カットりんご”は特に子供に人気が高く、マクドナルド社は何と全米で最もリんごを買っている、全米NO1のりんごバイヤ-との事です ”カットりんご”は外食作業で火がついた後、ス-パ-など小売産業にも拡がり、今では米国の外食・内食の両業界にて、レギュラ-アイテムとしてすっかり定着した感があります。


2006年の頃の私は、ベビ-リ-フの次の開発商品を模索中でした。 先代から弊社の開発スタイルは欧米食材の”タイムマシン戦略”。 いわゆる、欧州や米国で流通している食品や食材を、いち早く日本市場に持ってくるやり方。 チェリ-やベビ-リ-フがそうですね。 ベビ-リ-フの場合は、商品の輸入ではなく日本で栽培を始め流通するところまで発展させました。 つまり米国で成功したビジネスモデルを日本流にアレンジしたうえで日本市場で再現・・・日本のベビ-リ-フ産業を興した点で際立ったものと自負しております。 


米国で急成長している”カットりんご”ビジネスを日本で実現可能かどうか、2006年の4月にステミルト社のカットりんご加工のオペ-レ-ションの視察と市場調査に日本を発ちました・・・・続く



ディズニ-キャラがデザインされたカットりんご(米国)


MVM 代表 石田希世士のブログ


元祖カットりんご クランチパック社


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