元TBS記者から“性的暴行”女性被害訴え | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

この事件では、警察が被害者に、以下のように電話で伝えている。

 

「複数の捜査員が逮捕状を手に成田空港で帰国する山口氏を、準強姦罪の容疑で逮捕するために待ち受けていたそうです。その逮捕状が執行されることはありませんでした。

今でも捜査員の方が、私に電話をくださった時のことを鮮明に覚えています。それは

『今、(山口氏が)目の前を通過していきましたが、上からの指示があり、逮捕することはできませんでした。私も捜査を離れます』

という内容のものでした」 

 

電話をしたのは、警視庁高輪署の捜査官とのことだ。

これは、被害者とされる女性がテレビカメラの前の会見でで語った事である。

 

ところで、男女間のもつれも予想される事案で、被害者にこんな事まで言うのだろうか?

心変わりでもされたり、第三者経由ででも情報が漏れ、被疑者が逃走したり・・・・・

逮捕状を取ったことを伝えても、警察には何らメリットはない。

被疑者も海外にいるため、被害拡大への懸念もない。

被害者には捜査中と回答すればいい。

女性から身辺への不安について申し出があれば、

「被疑者は海外ですので今は安全です」 

で済むのではなかろうか。

身柄を取った後、「逮捕しました」 と伝えればいいだけだ。

彼女の会見で、高輪署の署員が発言したとする内容に、強い違和感を覚える。

むしろ、逮捕にまつわる情報を漏らした捜査官と彼女の関係の方が気になる。