鑑定人はどうやって選べばいいのか・・・・この手の質問が多い。
鑑定人の能力は均等ではなく、歴然とした格差もある。
そもそも、車だけでも構成する部品は万単位。
道路の基準や安全関係の基準や解説書でも数十冊。
道交法にまつわる解釈は数十年現場に携わっていても意見が分かれる。
交通事故鑑定はこれら全ての要素があるので、一人の力では無理だ。
当然、鑑定人ごとに得意・不得意な分野はある。
ここで、間違いのない鑑定人の選び方について書く。
第三者評価
一番硬いのは、第三者評価の確認である。
ネット上では玉石混合の情報が飛び交う。
これら情報を、自己評価と第三者評価で分類してみよう。
自己評価のみで第三者評価がない場合は、眉にツバを塗る必要がある。
事例提示の可否
鑑定事例として従前に実施した鑑定書の提示を求めてみる。
類似した鑑定事例を提示できるか否かが一つの指標だ。
なんだかんだと開示に応じない鑑定人は忌避した方が良いだろう。
そもそも、鑑定書は裁判所で審らかにされる。
企業秘密などの釈明やブラックボックスは通用しない。
鑑定書が判るか否か
裁判官の交通事故に対する識見は一般人と変わらない。
良い鑑定書は、一般人が読んでも理解できるよう書かれている。
というか、一般人が読んで判らない鑑定書を裁判官が理解できるはずもない。
鑑定書を見た人間が理解できるか否かも 一つの指標であろう。
以上が、鑑定人を選ぶコツだ。
弁護士と二人三脚で、自分に合った鑑定人を選んで欲しい。