では本題です。一昨日、昨日の続きでThinkPad Helix のレポートをします。今日はHelixのキーボードについて書いてみようと思います。
今発売されているLenovoのキーボードはアイソレーションキーボードと言って、一つ一つのキーが独立している形のものが使われています。パソコンだけでなく別売りされているキーボードもアイソレーションキーボードが採用されているものもあります。
ちょっと前までは四角いキーが整然と並ぶキーボードでした。下の図で言うと真ん中のタイプです。この頃のキーボードは部品として調達できるので、日本語キーボードに飽きたら英語キーボードに交換することも可能です。自分で使う時用に英語キーボードで購入、貸し出す時に中古で仕入れた日本語キーボードにして渡すなんてことも可能でした。

Helixはサイズが11.6型と少々小さいので、キーボードもコンパクトにまとまっています。タイピングした時のタッチやストロークは、少々反力を強く感じるもののこのサイズにしてはよくやっていると言えます。ただアイソレーションタイプだと一つ一つのキーがクラシックタイプのキーボードより小さくなるので、どうしても”ちまちま感”を感じます。
タッチパットはけっこう期待していたんですけど、普段使っているMacBookProRetina15の感触からみたら残念ながら一歩も二歩も劣ります。
タップするだけならあまり違いは感じませんが、ドラッグした時の引っ掛かりがとてもきになるのです。引っ掛かりを解消しようと強くこすったり弱くこすったりして頃合いの下限をつかもうともがくものの、なかなか最適解は見つかりません。コレだったらマウスの方がいいや、となってしまいます。
これは決してLenovo ThinkPad Helixだけの問題ではなくて、お客様のパソコンも含めたWindowsパソコン全般に感じる不満でもあります。Macのように行かないのはアップル社が特許を抑えているのかも?なんて勘ぐってしまいます。
このタッチパッドの動きはなんとかして欲しいですね。
キーボードの事はこの位にして次に行きましょう。ThinkPadと聞いて頭の中にイメージする過去のパソコンと、このHelixで違和感を感じる一番大きな部分は液晶パネルが180度開かないこと。
下の写真は左がHelix、右がX220です。Helixの開度はMacBookProRetina15とあまり変わりませんが、右のX220からみたらずいぶん起きています。
X220だけ異端児なのではなく歴代のThinkPad Xシリーズ、Tシリーズでは180度開くのが当たり前で、客先でパソコン画面を見せるときなどバカっと開いて見せていました。
Helixではそのような使い方を想定してない、というか、恐らくメーカーは液晶を反対に刺してプレゼンすれば良いと考えているんでしょうね。
なんか書いているうちにクラシックThinkPadの回顧録みたいになってしまいました(^_^;)。
それだけThinkPadは仕事をする機械として自分の体に馴染んでいたんだと思います。今、そのポジションはMacBookProRetina15に取って代わられてしまいましたが・・・
生真面目で融通の効かないThinkPad。Helixは自分のイメージするThinkPadの枠から少し外れたユニークな存在ですが、その印象は決して悪くはありません。オジサンの固い頭では発想すらできなかったユニークな形はギミックではなく必然性から生まれたものです。もう少し使い込みたくなる魅力があります。
と言ったところで、今日はこのへんで。もう少し書きたいことがあるので続きはまた明日にでも。