ゴールドラッシュ的WEBビジネス 2/3 | 麻布で働く社長のBlog

ゴールドラッシュ的WEBビジネス 2/3

さて昨日の続編

4の列に入る項目は、Levi's的なビジネスを行ったツールやアーキテクトとしていたが、具体的なプロダクトなどを明記しようと思う。


*1
この間は企業内で完全に閉じたネットワークだったので、一般的にビジネスになる要因は見受けられない。ハードを導入し、その保守で稼ぐというのが定石的なビジネスモデルであった。それは、一部のメーカーのみのビジネスでもあった。


*2
汎用機のランニングコストやTCOの増大を打開するために、また付加分散を図る上でもオープン化が推進され2階層のアーキテクチャが採用され始めた。ここでは、WEB・FTP・リモートオペレーションなどのサーバー郡がプロダクトとして採用され同時に、サーバー郡の分散化が推進された。


PRODUCT→各種SERVER(C/Sアーキテクト)


*3
オープン系のセキュリティや、専用クライアントの配布問題を解消するために、N階層のアーキテクトが採用され始めた。ここでは、検索エンジン・ECサイト・BBSなどが代表格としてあげることができるであろう。WEBブラウザをクライアントとして誰でも(例外もある)このアーキテクトの恩恵を受けられるようになる。そして、忘れてはならないのが、オブジェクト指向を代表とした標準化の概念の出現である。これは生産性の向上や、カプセル化を実現するための技術であり、非営利目的のエンジニアなどによりこの分野の技術は飛躍的に向上する事になる。(Linux・Jakartaなどのオープンソースの流れが源流である)


そして、このN階層アーキテクトと標準化推進が生んだサービスの一つがが、BLOGのTBやRSSリーダーなどとなる。(概念的にはWEB2.0の範疇に入る)


PRODUCT→EC・BBS・各種業務新系システムなど(N階層アーキテクト)


*4
この時期つまり現在であり、WEB2.0時代の主だったアーキテクトに付随するプロダクトは未だリリースされていないような気がする。これは予想でしか無いが、BlogについていえばTBステーションや、テーマ毎のBlogランキングなどがこのあたりの初期段階に位置付けられると考えている。つまり、コミュニケーションの非対称性を解消するBlogという中心的なプロダクトに何らかの制約をかけたり、膨大なネットワークを絞るようなプロダクトやサービスが出現してくるのではないかと考えている。


これから、PodCastingなどが、周知されてくると著作権の問題が必ず浮上する。そこで必要となるのが、これを保護する機関なり仕組みだと考えている。それが法律なのかアーキテクトなのかは定かではないが間違いなくこれから必要になってくる概念である考えている。


例えば、会社組織などを見ていても、多角化した事業はある一定のサイクルにより、選択と集中を実現するために事業を減少させる。その後はまた多角化を計り事業は増えるという事が恒久的に行われているという事を仮説のベースとするならば、クローズドなC/SをオープンにしたWEB(N階層アーキテクト)になり、それをまたクローズド化し、オープン化するというサイクルになるのであろう。


つまり、この場所でクローズドという概念が必要となると考えるのは、吝かでもないような気がする。まとめると、ここでのプロダクトの概念は"制約"であると考えている。


*5
この点は今のところ、主だったプロダクトはリリースされていない、というよりこの概念自体一般化されていない。



ここで、表をUPDATEすると以下のようになる。

1 WEB1.0 WEB1.5 WEB2.0 WEB2.5~
2 汎用機 C/S WEB RICH ????
3 集中 分散 集中 分散 集中 ?
4 SERVER(C/S) 業務系(N階層) 制約 ????


この図を眺めると、ある法則とこれからとるべくビジネス展開が浮かび上がってくる(?)それは、今様々なところで議論されているWEB2.0時代のビジネスを示唆しているし、このタイミングでゴールドラッシュのLevi'sのような展望を見ることができるのではないだろうかと考えている。


Levi'sのジーンズは当初は作業着で、ゴールドラッシュの付加的なビジネスとして立ち上がった後に、現在においてはファッションのトレンドを牽引する程の地位を築いていいる。それは、単なる偶然なのかもしれないがそこに仮説を見つけ、更にはその法則を現代のビジネスに応用し何らかの予測が立てられたら素晴らしいと思うと同時に大きなビジネスチャンスにつながるのではないかと考えている。ビジネスの側面として、主となるアーキテクトやサービス・プロダクトを売るよりも、そこに付随するソリューションこそが大きなビジネスチャンスを生み、大きな発展性を潜在しているのではないだろうか?次回は、こういった観点で、この表を考察してみる。