『暗殺の森(Il conformista)』(1970)拝見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

言わずと知れた有名作品

 

 

 

ベルナルド・ベルトルッチ監督作品、イタリア・フランス・西ドイツ

ヴィットリオ・ストラーロ撮影

 

 

ジャン=ルイ・トランティニャン様、ステファニア・サンドレッリ様、

エンツォ・タラシオ様、ドミニク・サンダ様他

 

 

原作アルベルト・モラヴィアの小説『孤独な青年(イタリア語版)』

(原題: Il conformista, 「体制順応者」の意)

 

 

 

1930年代後半のローマ。機能不全に陥った中流家庭で育ち、

少年期に異常な出来事を体験した青年マルチェロは、「正常」な人生を送ること、

すなわちファシズムへの同化を希求するようになっていた。

彼は秘密警察の一員とし現在パリで亡命生活を送っている

クアドリ教授の動向を探る役割を自ら、買って出る。

 

 

クアドリはマルチェロの大学時代の恩師で、

反ファシズム運動の精神的支柱の一人でもあった。

マルチェロは結婚したばかりの娘ジュリアを伴い、パリへと赴くが……。

 

 

 

(中略)

脆弱さと邪悪さを同時に表現するジャン=ルイ・トランティニャンの繊細な演技。

正反対の女性像を体現したステファニア・サンドレッリとドミニク・サンダの蠱惑的存在。

 

 

 

 

 

 

そして、憂いと優しさに満ちたジョルジュ・ドルリューの音楽。

映画ならではの陶酔と恍惚を観客に約束する、力強く美しい瞬間に満ち満ちた至高の傑作。

(Amazonより引用)

 

 

 

 

 

 

 

これはスクリーン画面で拝見したい映画。

左右対称・アップ・光と影。

 

 

 

 

 

 

ヴィットリオ・ストラーロ撮影の、

これでもか!という映像美のラストに至るまでのドミノ倒し。

 

 

 

 

 

 

 

後年の『足すと。エンペラー』を思わせるような、

激動する時代の中にある、人間の儚い運命。

 

 

 

 

ジャン=ルイ・トランティニャン様演ずる主人公の、

どこか曖昧な、茫洋とした存在感。でも、だからこその怖さが。

 

 

 

 

「この男って・・・」というような感覚は、次に拝見する映画にも続きました。

今月はどうも、困った男に当たる月???

 

 

そして、ドミニク・サンダ様とステファニア・サンドレッリ様のダンス。

 

 

 

 

 

あれですわ。そこにくぎ付けになる場面。

 

 

そして、一人一人がどんな人生を歩もうが、

時代はそれをも飲み込んで、車輪を回し続ける・・・

残酷で美しい映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

モラヴィア先生の原作、若い頃拝読した気がするんですよね。

でも100%覚えてない。どうかと思いますわ。