『胭脂扣(ルージュ)』(1987)再見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

悲恋の結末は・・・

 

スタンリー・クワン監督作品、香港、96分

 

 

 

アニタ・ムイ様、レスリー・チャン様、エミリー・チュウ様、ラウ・カーウィン様、

ルビー・ウォン様、ウォン・ユー様、ベティ・ウェイ様他

 

 

 

超久しぶりに再見いたしました。

まだ、『狼たちの挽歌』一作目と二作目の間の、

レスリー・チャン様ご出演作品。

 

 

 

主演はアニタ・ムイ様。

 

 

1930年代の、人気の芸子ユーファと、大店の次男十二少の、

かなうはずもない恋。

 

 

 

 

 

 

心中して果てた後、1983年、ユーファは幽霊となって、

生まれ変わった十二少を探しに現れる。

 

 

 

 

 

新聞社に勤める男と恋人が、彼女の手助けをし、

物語は、過去と現在を交錯して綴られる。

何といってもかっこいいのがアニタ・ムイ様。

男装で歌う姿が、まこと、決まるお方です。

 

 

 

 

レスリー様、まだまだお若いですが、後の『覇王別妃』『花の影』への、

色香の兆しを感じさせて、30年代の、

妓楼、阿片に溺れるぼんぼんぶりは、

一途ながら男前なアニタ様と共鳴します。

 

 

 

 

お二人が実際に同じ年に亡くなられてから7年が過ぎました・・・

 

 

 

映画では、あの世から戻って来たユーファの力が、

どんどん衰えながらも、生まれ変わった男は見つからない

 

 

 

メロドラマジャンルか?という展開で進む映画ですが、

忘れられないラストシーンが待っています。

男がどうなったのか、ユーファがそれをどう受け止めるか。

 

 

一途なユーファを見て、恋人たちは「僕らは平凡だ」

って仰いますが、平凡って、幸せなことなのね~です。

 

 

 

男役ですが、レスリー様の京劇姿も拝見出来まする。

 

 

アニタ様がお化粧直ししてあげるの☆