過ぎ去った日々
生家の井戸の蓋に生えていた苔の力強さ。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、
たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、
これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。
或はこぞ破れ（やけイ）てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。
住む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も多かれど、
いにしへ見し人は、二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。
鴨長明『方丈記』
古典の冒頭の文章が身に染みるようになってどのくらいか。
それはどんどんと現実になり、心に寂しい痛みを遺していきます。
「新しい環境に馴れればいい・・・」
その達観は、失敗、悲しさ、辛さ、苦悩、別れを充分に経験してからでいい。
今はもうない、生家の庭に、群生？していた南天。
どこで撮ったのか・・・
咲ききった薔薇も好き。
ベランダであっという間に雪が積もった日の檸檬。
もらって下さった方のお庭に、
地植えにして頂けたでしょうか。
元気で居て欲しい。
今年は、あまりに別れが多い年。
生家の毎年の風景でした。
小さい方のベランダでも、チューリップ咲かせていたのは、
どこの誰だろう？
にゃんこ草をこんなに可愛く栽培していたのは、
どこの誰だ？
過ぎ去った時間のなんと愛おしいことか・・・
いつもそうやって、空姉ちゃんのそばにいるだけで、
幸せだったね、青くん。母さんもだよ。
姉ちゃんのお写真の一枚一枚の、全てを抱きしめたい。
本日・備忘録
日が暮れたので、入金がある・・・と、
なかなか家から出ない為、友人への葉書も書いて、
つい5分先まで行ってきました。
よくオリーブ姫が青いお菓子を作っているのを思い出し、
これ ↓ 買ってみました。
ソーダ味、好きなこと多いし、楽しみ。
全然、中身が欲しかったわけではないけど、
そのデザインで ↓ つい買ってしまった。
こちらは、ご近所さんが下さったレモンミント。
お茶も少し入れてみた今日のお水。
ムーンの耳。
おやすみなさい。