白き伯爵夫人の気高さ
ジェームズ・アイヴォリー監督作品。(イギリス・アメリカ・ドイツ・中国)
レイフ・ファインズ様、ナターシャ・リチャードソン様、真田広之様、ジョン・ウッド様、
ヴァネッサ・レッドグレイヴ様、リン・レッドグレイヴ様、マデリーン・ポッター様他
アイヴォリー監督でカズオ・イシグロ原作っていうと、まず「日の名残り」を思い出しますが、
本当に、あの方の小説、お好きだったんですねえ。監督。
カズオ・イシグロ原作でアイヴォリー監督からオファーがあって、
真田広之様が、とても嬉しかったって、解るわあ。
「日の名残り」はエマ・トンプソン様がヒロイン。
本作の、ナターシャ・リチャードソン様って、括り的には同じお顔系な気が。
お母様と同じで、歳を重ねる程、素敵な女優さんになられそうでらしただけに、
スキーでの事故で、たった45歳で亡くなられるなんて。
ミヒャエル・シューマッハ様にしても、スキー上級者は、危険と隣り合わせ?怖い。
レイフ・ファインズ様「シンドラーのリスト」以来、どうもリーアム・ニーソン様と、
お名前がごっちゃになるみどり。痩せてる方がファインズ様と思ってるんですけどね。
これで、ファインズ様の役がリーアム・ニーソン様でらしたら、レッドグレイヴ家総動員?
ロシアからの亡命貴族一族役に、レッドグレイヴ一家の女性陣からお三方もご出演されてるもの。
中国は、上海、外国人疎開で貧しく暮らす一族。
伯爵未亡人の嫁が、クラブのホステスをして生活を支えるが、
働く、しかも着飾って夜働く嫁を一族総出で軽蔑し罵倒する一家。
気高く、働かない・・・ってなあですが、一応、コネを生かし、香港への脱出のチャンスは掴むわ。
しかし、そこで必要になる経費は嫁まかせな上、娘だけ嫁から引き離して連れて行こうとするし。
彼女は仕事先で、暴漢に目を付けられる、盲人のレイフ・ファインズ様を助ける。
有名な外交官だった彼は、事故で娘を失い、失明し、すっかりやさぐれてる。
しかし、上海で、自分の意にかなったバーを開きたいという野心がある。
やはりバーで知り合った、謎の日本人、真田広之様も絡み、
揺れ動く時代を背景に、ドラマが展開していく。
オリジナルタイトル「The White Countess」は、ナターシャ・リチャードソン様に、
お店の看板になってもらって、開店する、「夢のバー」の名前。
本当に辛い時代に突入する直前の、外国人疎開の、退廃的な美しさが、
アイヴォリー監督らしい、麗しい映像美で描かれていました。
一応、時代の厳しい足音も、日中戦争の勃発によるパニックも描かれてますが、
アイヴォリー監督だし・・・失われた時代の儚い美しさに酔えばいいのかな?
+は、勿論、真田広之様ですって。
というか、主要キャラの割に、お写真があまりなかったので・・・