「Garde A Vue(レイプ殺人事件)」(1981)拝見10枚+1枚 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

「身柄拘束」とか・・・邦題なかったの?

 

クロード・ミレール監督作品。(フランス)87分

リノ・ヴァンチュラ様ミシェル・セロー様ロミー・シュナイダー様

 

 

内容と違うとも言えないけど、あ・・・あまりにあまりな邦題~。身と蓋が・・・

大晦日警察出頭して来る公証人マルティノ

少女連続暴行殺人事件の一件の発見者であり、もう一件も現地に居たマルティノ。

リノ・ヴァンチュラ様演じるガリアン刑事と部下が、取り調べを始める。

発見者である筈の自分が、容疑者に???

 

 

 

 

密室状態の中、回想場面を交えながら、丁々発止取り調べが続く。

やがて、公証人の妻姿を現す、ロミー・シュナイダー様演じるシャンタル

 

 

恵まれない環境に育ち、豊かな公証人との結婚で、現在の生活を得たものの、

夫婦関係破綻していると話す妻。そこは夫の供述とも一致する。

しかし、彼女が語るその原因が違う。10年前、マルティノの妹の家でのクリスマス。

 

 

義妹と別室にいた彼女が、夫がと遊ぶ部屋を覗くと、

夫は「口に出すのは憚られる」ことを、姪にしていた・・・。

事件があった後、血痕が残るレインコートを、

クリーニングに出したという、引換券も提出する妻。

 

 

それを聞き、一転、供述始めるマルティノ。

ガリアンは取り調べを終え、供述書を作成している部屋を後にし、署長にねぎらわれるが、

その時、盗難車事故を起こし、運び込まれてくる。そのトランクから少女殺人死体が。

それを見ているシャンタル。

 

 

ガリアンは、取調室にとって返し、供述書を破り、マルティノを釈放する。

恐らく結婚生活破綻しながらも、愛していたマルティノは、

彼女の供述を知って、冤罪を受け入れようとした?

 

 

外に出た彼が、妻の乗る車に乗り込むと、身動きもしない妻の手にはピストルが・・・

署を出てきたガリアンにマルティノの声が響く「ガリアン!、ガリアン!」元旦、朝7時。

ロミー様が亡くなられる前年の作品。ヴァンチュラ様も6年後、68歳で亡くなられました。

そんな、一筋縄ではいかない超円熟期の俳優さん達が、

暗い画面の中、繰り広げる、暗いドラマ

 

 

DVDの画面も荒く、スクリーンもちっこいですが、おフランス映画の底力、魅せてくださいます。

さあ、ニュアンスに充ちた、おフランスアンニュイ・ノアールへいらっしゃい?

破綻していてもアムールぢゃけえ。

+1枚は打ち上げ?大人の明るい笑顔・・・も哀しいロミー様・・・