Romy Schneider様10枚+1枚Agein | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

幸福と不幸の秤

 

大きすぎるその秤が、あまりにぴたっと釣り合ってらっしゃった。

・・・そんな気がする女性です。

 

 

アラン・ドロン様「捨てられた」女、という一般の認識も大きい。

 
 
 

確かに、行動に移したのはその人かもしれないけれど、

日記を拝読しても、子供の時から聡明なこの方は、

彼と自分の価値観の違いは、結婚したら不幸になると知っていた気がします。

 

 

どんな形にせよ、「恋」は何時か終わりを告げたのではないでしょうか。

若き日、一瞬でも、ドロン様が本気で恋をされ、

お付き合いが一生続いた・・・と言うのは幸福の大きな秤の方でしょう。

別離の時の不幸は、その時もこの方を押しつぶす大きさだった。

 

 

それでも、根っからのお嬢さま。明るい楽しい人だったと言います。

 

 

一時の不調の後、復活された後の作品群の素晴らしさ

その成功の秤の反対側には、演じるキャラクターを受け入れる重みがあった。

抜けるような明るさの反対側にある、憂い。

 

 

 

その危うい秤の均衡を、ある時、遂に片側に落とし込んでしまったのは、

やはりご子息とのお別れであったと思います。

図らずも、かつて彼女を捨てた男、アラン・ドロン様が仰るように、

「もし彼女が生きていたら」それはもう、考えられない

 

 

限界まで来ていらした女(ひと)が、あの時、人生の幕を落としたことは、

幸福の方の秤だったと思いたいです・・・

+は3枚「ルードヴィッヒ」から、彼女に一生ついて回ったシシー皇后を演じられた姿を。

 
 
 
 

ヴィスコンティ監督が、ロミー様で、皇后の生涯も映画化したいと話されたとか。

実現していれば、は夢の話