「誰も悪くない」
2015年、トッド・ヘインズ監督、パトリシア・ハイスミス原作作品。(アメリカ)
1950年代、まだ、「レズビアン」という存在自体が黙殺されていた時代が舞台。
ケイト・ブランシェット様&ルーニー・マーラ様が一目逢ったその日から恋に落ちちゃう。
いいとこの奥様のケイト様が、娘の為に、クリスマスプレゼントを買いに訪れる、
おもちゃ売り場の店員さんが、ルーニー様こと、テレーズ。
奥様が忘れて行った美しいレザーグローブを送って交流が始まる。
ケイト様は、以前、友人とも恋仲になった過去があり、
テレーズとの仲を知った夫は、
別れるなら単独親権を要求し、話し合いはこじれる。
ルーニー様は、かねてより関心があった写真を、
ケイト様こと、キャロルを撮ることで、一歩踏み出していく。
旅に出た二人を、夫が雇った男が追い、恋人関係である証拠をつかむ。
テレーズと別れ、一人、先に旅から戻るキャロル。
キャロルは、親権もいらないし、娘は夫が引き取る方がいいと思うけれど、
面会権だけは、立会人同伴でもいいから許して欲しい、と離婚に踏み切る。
そして、テレーズの元を再び訪れる。
特典映像で語られていましたが、登場人物すべて、悪者はいないんですよね。
いかに、子供に、自分に、誠実に生きるか、で。
撮影はフィルムで行われ、水の中であがくような二人が、ざらつきのある画面に映し出される。
ヘインズ監督らしい、撮影へのこだわり、色彩の印象が残像で残ります。
+1は、「そりゃあ、参っちゃうよね」な、ケイト・ブランシェット様のお美しき一枚を。
お顔、全然似てらっしゃらないのに、時々ジーナ・ローランズ様っぽいなあ~と思ったら、
インタビューで、好きな女優の一番にあげてらした。納得。