「舞台恐怖症」、脇役も楽しヒッチコック作品 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。


「華麗なるアリバイ」と同じ仏題ということで続いてご登場。

Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)監督。
 

 


 


 


映画の写真を探すのに、この人ほど、全身含めてのコメディセンスで、
俳優さん達と写っていて、ご本人も役者さんに近い、
存在位置を持った監督って、数少ないかも。

 


 

 

 


撮影中などの写真が、抜群に多い監督。で、それも計算されつくしてて楽しい。
 


 

 

 


お決まりのご登場場面。


 

 

 


さて「(舞台恐怖症)」(1950年)
 


 

 


 


のっけから、Marlene Dietrich(マレーネ・ディートリッヒ)姐御が、
つるっつるのお肌に、くいーんと引かれた眉で、
「はい、犯人ですよ」と、「ちょっと夫殺して来たわ」的にご登場。

 

 

 

 


自分にぞっこんの若い男の家に転がり込んで、
証拠隠滅など、パピーにおやつをあげるが如く、
甘い言葉で、どしどしおしつけちゃう。
その「目」の凍るように冷たいこと。

 

 


遺体が転がる自宅へ、着替えを取りに行かさせられて、
計ったように家政婦登場、目撃される次第。

 

 


案の定、情夫の、若い男が、すっかり容疑者に。
まあ、この男、そこで頼るのが、自分に好意を持ってる、
演劇学校に通う、お嬢さん!Jane Wyman(
ジェーン・ワイマン)様。

 


 

 


レーガン元大統領の最初の奥様ですね。と言うことは、
ファーストレディになる可能性があった方!?
レーガン元大統領に投票し続け、彼について語ることなく、
葬儀には参列されたという、誠によい「元妻」。

 


 

 

 


ディートリッヒ様の悪だくみに、全面的に引っかかる気の毒男、だけど、
逃亡に、自分への好意もつ娘さんを利用しようってのが、
そもそも、気の毒な筈の巻き込まれ容疑者、同情を誘わない。

 


 

 

 

 

 

 

 


この娘さん、ご両親が別居してるんだけど、お父さんもお母さんもいい味。
風来坊的お父ちゃん、柔軟な対応で、話がとても楽しい。
おかあちゃん、アガサ・クリスティー様ヘア。

 


 

 


彼の無実の証拠を掴もうと、ディートリッヒ様の付き人で、
内偵に潜り込むお嬢様。
自分も演劇学校に通っているから、お手伝いもお手の物。

 

 

 

 

 

 

 

 


ディートリッヒ様は、「犯人」を情夫におしつけといて、
「あなたは逃げてね、たまに会いに行くから」ナイス。

 


 

 


お客様は私を待ってるの~~と舞台へ。
 

 


彼をかくまう内、面識を持つのが、刑事さん。
こちら、礼儀正しく、なかなか男前。
ここら辺から、ミステリーが、事件とともに、
お嬢さんはどっちの男性とひっつく?という点に、気持ちがうつっちゃっう。
娘心って純情だけど、手玉に取ってるつもりの男性、
自分を過信してたら、落とし穴がありまっせ?

 

 

 

 


ジェーン・ワイマン様、ブロンド天国のヒッチコック監督作品にダークヘア。
おきゃんで想うやりあり、かわいいといった感じで、
「お嫁さんにしたい女性ランキング」系?
で、頭の回転もよく、危険なやりとりを巧みにやってのけまする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ディートリッヒ様は、絵にかいたような不実な妖婦をまっしぐら。
それでも、「ディートリッヒ様」ありき。
宣伝用スチール満載であります。

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 





 


ご着用の豪華ブレスレットがこちら。
 

 


勿論、「世界は私の為にある」という、ご本人様のような、
ディートリッヒ様逮捕に収まるんだけど、その自供を引き出すトリックが、
「舞台」ならでは。粋でございます。

 

 


で、ワイマン様もハッピーエンドで堅実な奥さんになるだろうな~なラスト。
そこに至るまでの辺りに、意外な?ヒッチコック監督ならではの仕掛けも。
お約束、どんでん返しもお見事!
かなり昔、一度拝見して、100%内容忘れてました。
この調子で忘れたら、人生何回か、楽しめそうな一本です!?
覚えてても、ヒッチコック監督作品は何度でも楽しめる☆☆☆


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