「けものみち」はこれでしょう!?
正気に帰る前に「悪徳」を極めてもう一弾。
「何が悪徳じゃ」by水戸黄門様
はは~っ、控えおってしまいますう。
西村先生が二代目黄門さまにお決まりになった時は、
ああ、時間がもったいない!もっと映画にお出になって!
と切望したのを覚えております。
おっと、由美かおる様でない、黄門さまの入浴シーン。
しかし、時を経て理解いたしました。
ああいう役は、本物の気品ある演技派の方がされないと、
意味がないのですね。「御老侯」ですから。
そんな俳優様がめっきり減った現在。
シリーズ終結は、潔かったかも。
正確にタイトルが解りませんが、1960年ころの西村様です。
「浴槽の美女」観たいっ。(その後。このシーンだけ拝見。絶句。)
松本清張先生ものに欠かせない西村様ですが、
横溝作品にもお出になられておられます。
1977年テレビ版「犬神家の一族」
ああっ、こんなところにもっ!「家政婦は見た」っ!
新藤兼人監督作品のようですが、タイトル不明。
1993年、大河ドラマ「炎立つ」
・・・と、多彩なご出演、名演の数々でらっしゃいます。
その中で飛びぬけて、大好きな二作がこちら。
♪ルパンルパ~ン♪
1978年、劇場公開版、吉川惣司監督作品。
さすが、西村晃様、やって下さいます。
複製人間マモー役!!!!!!!!
毒々しさ満載。暗黒の世界にご招待下さいます。
そしてこれっ、これです!!!!!
何故、写真がこんなにもないのか!
つうと言えばかあという感じで、同世代で話すと解る名作。
西村晃先生が名取裕子様の手を触って、
「出身地はどこかい」ってあれよね~!!!
という衝撃の1982年、ジェームス三木様脚本、
和田勉様演出の「けものみち」!!!!!
鬼頭洪太役。
いいのか、これをテレビで放送して!?なエロティシズム。
このドラマで野心がありながら、うぬぼれ、浅はかさで、
身を滅ぼすヒロインを演じられて、名取裕子さまが、
大輪の花と咲かれました。
原作とは全く違う結末という、「太陽がいっぱい」状態。
素晴らしい脚本・演出で、山崎努さまにうっとりし、
伊藤四郎様のねばっこさ、加賀まりこ様の凄み、
はっとしてグッドならぬ、ぞっとして脳天直撃の名作です。
でも、ない、画像が。出て来たのがこれ。
ま、いいか、兎さん可愛いし。
素顔の西村晃様。
映画、「帝都物語」で演じられた、日本初のロボットとされる、
「學天則」を製作した西村真琴様の、
本当の次男坊であらせられます。
↑ 「帝都物語」での西村晃様。
かなり大きいです。
1982年、後藤俊夫監督作品「マタギ」
愛妻家でいらして、ご夫人が亡くなられたショックでの、
水戸光圀役降板でらしたそうです。
ご夫人が、西村様の存在を、しっかり支えていらしたんですね。
1997年4月15日74歳でご永眠になられました。
忘れられないのではない。
心の中に生きておられる西村晃様です。