第三十九夜・シェール様 | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

「月の輝く夜に」


シェール御大。

最近も「バーレスク」にご出演、お元気なようです。

アカデミーに毎年ぶっ飛び衣装で登場してくれた、

レディーガガさまとかの線のはしりみたいな方?


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ちょっと三輪明宏先生も入ってます?

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この方ご出演1988年、ノーマン・ジュイソン監督作品、

「月の輝く夜に」


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そりゃ、映画だし、夢物語のロマンチックコメディなんだけど、

登場人物それぞれが、とっても魅力的で、

物語に引き込まれます。退屈なシーンゼロ。


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「このまま一人もね~」という動機で、

「いいかげんに結婚しないとな~」状態のジョニー

(ダニー・アイエロさま)の、プロポーズを受ける、

大変現実的な未亡人ロレッタ、シェールさま。


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じゃけんど、婚約するなり、マザコン彼氏のお母さんが危篤になり、

ジョニーはシシリーへ。

でもって、言い残して行くのが、絶縁状態になっている弟を、

結婚式に呼びたいから、弟に会いに行ってくれって、

まあ、面倒な。その弟ロニーがニコラス・ケイジさま。

確かに二人ともイタリア系。そのまま「ゴッドファーザー」出来そう。

あ、そういえば、ケイジ氏はコッポラ監督と親戚だったな。



弟、兄ちゃんを完璧逆恨みしてて、それをロレッタに訴え続ける。

それ聞きながら、初対面で、いきなりステーキ焼いて、

ご飯作ってやるロレッタ。でもって、話しは突然、

「あなたは狼なのよっ」な展開に・・・で、二人はがっつり↓。


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ビバ、肉食!?


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そんな頃、父ちゃんに浮気されてる、

ロレッタの母ちゃん(オリンピア・デュカキス様)は、

行きつけのレストランで、学生に振られた教授といい感じに。

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い~っぱいわんこ飼ってて、お家で肩身が狭いじいちゃん、

わんこを連れて散歩に行って、じいちゃん井戸端会議したり、

この夜は、満月に向かってわんこたちに遠吠え教えてました。




「ゆうべの事はなかったことにしてよっ、私は結婚するんだからっ」

というロレッタに、「君と一度だけオペラに行きたい」と粘るロニー・

そして二人は、メトロポリタン・オペラ劇場へ、

「ラ・ボエーム」を見に行くことに。



ここからのロレッタが見事。

ドレスから靴から全部買い、ぼさぼさの白髪頭も、

染めてパーマをかけ、お化粧マニキュアも完璧に。






メトロポリタン・オペラ劇場前では、タキシードのロニーが。

人生のシーン、TPOとしてのフォーマル。

両方の意味で、完璧!




ロニーのセリフも完璧。「感激だ」。

「ラ・ボエーム」を観て、涙を流すロレッタ。




「病気なのに、あんなに歌って」と興奮してる劇場ロビーで、

ばったり出くわすのは、愛人と一緒の父ちゃん。


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「ちょっと父ちゃんどういう事よっ」

「お前こそ、そりゃ、誰や?」

・・・なハプニングの後。




オペラが最後と言った二人の、

愛は止まらない~。




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家に帰ったら、ばっさりドレス脱ぎ捨てて、

「日常」に戻る所も、メリハリ効いてていい感じ。

「朝帰りでしょ、どうするのよ、あんたどういうつもり?」と、母ちゃん。


この母ちゃんが、フライパン作ってる朝ご飯が美味しそう。

パンのまん中くりぬいて、中に卵を落として目玉焼きに。

イタリア系ではスタンダードな調理法なんだろうか?




そんな話してる所に、ロニー登場。

「兄ちゃんに、あんたは渡さんっ」って展開の所に、

その兄ちゃん帰国。まっすぐロレッタの所に飛んできた兄ちゃん。

で、お話しは・・・・・・・・・

(さすがに、未見でこれを読んで下さってる方がいらしたら?

で、書けるのはここまでか。)

じいちゃんもとっても素敵です。


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劇中、シャンパンで乾杯するシーンがあるんですが、

中に角砂糖をころんと入れるんですよね。

あれも、イタリア系の習慣なのかな?




アカデミー脚本・主演女優・助演女優賞とってます。


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1987年、ジョージ・ミラー監督作品、

「イーストウィックの魔女たち」も相当イケてました。

ジャック・ニコルスンさまだから、この三人を相手出来るのか、

この三人だから、ジャック・ニコルスンさまでもああなるのか?


やっぱり、ぼんやりいい気持ちになりたい時は、

素敵なラブコメディーって楽しいです。


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ラブコメで、女優さんを際立たせる名人、ヒュー・グラントさま。

ジュリア・ロバーツさまが可愛く見えた「ノッティングヒルの恋人」


「ローマの休日」がハッピーエンドではお話しにならないけれど、

この映画のオチは、あの映画へのオマージュを捧げつつ?

ウキウキするラストシーンでした。