「降りていく生き方」 | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。

今日は、友人に誘われて、「降りていく生き方」という映画を見に行った。

いわゆる一般的に上演をしているものではなく、有志の方がボランティアベースで上演をしているような映画であり、木のミシミシいいそうな階段を登った奥に、上演会場があり、普通の部屋をぶったぎってスクリーンを取り付けた。そんな会場での、30名限定での上演だった。http://www.nippon-p.org/mov.html

僕にとっては、タイミング的にまさにぴったりの映画だったような気がする。

その中でも心に残った言葉はこれだ。

『発酵と腐敗って同じ事なんですよ。人間にとって有益だったら、発酵と呼ばれ、有害だったら腐敗って呼ばれます。自分のもの、自分のお金、自分の成功、自分の自分のっていう我欲は、腐敗を招きます。でも、その道をとことん体験して、はじめて腐敗にいきあたって、そして発酵の大切さが分かる人もかならずいます。良くなるために、悪くなるってことがあることを忘れないで欲しいんです。』

この言葉が出てきたシーンで、心がジーンとなり、涙が自然と出てきました。


タイミング的にっていいましたが、「今」のタイミングっていうのは、自分にとっては、もう自分の成功とか、勝負とか、お金とか、地位とか、そういうものが不要なんだっていう価値観にかわってきているときで、むしろ50-60年後の80-90歳の自分を描いてみたときにそんなものに拘っていたところで、「振り返った自分の何が幸せなんだろう?」って絶対に自分は思う気がしていて。

そんな考え方に変わって来ている時期なんです。むしろ、年末にも書きましたが、「自捨新生」なんていったりして、自然と、そして無理矢理とどちらかわからないけど、パラダイムシフトを起こしているとき。


逆に、今まで僕はそういう「周りからみた評価・評判」や「勝ち負け」とか、そういうものに全ての体重をよりかけて、毎日勝負して、勝っては「俺はすごい」と思い、「負けてはならん」と頑張り、そこからでてくるエネルギーで生きてきた人間なので、その拠り所がなくなってしまって、ある種ふにゃふにゃな状態なわけです。


だから、最近、「最終的に何したいの?」って言われても、答えなんて正直ないんです。

今までそうやって目標を作って、それに向かって我武者羅にやってきたからこそ、そんな自分が気持ち悪くて、弱っちく見えるときもあって、苦しく感じるときがあったりもするわけです。


目的とか…成功とか…成長…とかでさえ、特にどうでもいい対象になりつつあるんです。
ただ、なんとなくこういう人間でいたいっていう像があるくらいで。

「大してなんかなくていい。かっこよくなんてなくていい。だから、大したことを別にしようとしなくていい。かっこよくみせなくていい。」

こんなことを僕自身が言うのも若干気持ち悪いですが、そう思います。

それを降りていくとか昇るという言い方の反意語として扱うのは若干の違和感はありますが、1つの価値観の選択肢として、そういう選択をしているのだと思います。

そして、そんな根なし草な僕の支えになるものの1つは、
やはり本当に心が共鳴するミッションというか使命というか、そんなものです。


昨晩、いろいろときっかけがあって、昔の自分のブログを見返していました。
3年ちょい前の大晦日に書いたもの。
http://ameblo.jp/irojyuku/archive1-200812.html

●自分のミッション

「世界中に住む、①人生への目的を持てずにいる人、②人生への目的はあるが、達成するMotivationが沸かない人、③目的を達成しようとしているが、方法がわからず困っている人、④方法も分かっているが、実行に移す際に障害がある人(未完成)」を対象として、そのソリューションを提供し、共同して実行の手助けを行うことによって、生活におけるでの満足を感じていけるようになって頂くこと。そのような社会システムの構築に寄与すること。


●今後について

25~28歳(成長期):より大きな観点から客観的に見ることにより、自分を等身大に理解し、周囲を理解し、その相互理解の下に自分を律する方法を学ぶ。世の中の仕組みに対する理解を深め、自分なりの思索を持ち始めるようになる。

28~36歳(研鑽期):自分なりの考えを基に、実践を始める。失敗と苦労を重ねながら、それを糧に経験を積み、本質的に何をしていくべきかに対する思索を深め、その方法論に関する実践的知恵を得る。

37~55歳(実践期) 成功と失敗を通して自分や周囲・世の中に対する理解を深め、迷うことなく1つの事業に集中・実践する。達成する。


…僕にとってみれば、この通りこの3年間は動いている。

現在やっているエモーチオのビジョンは「おもう、つながる、うごきだす」だし、会社を設立したのは、28歳。その年からは「怒る」ことをやめるようになったし、自分に見えている自分と他人から見えている自分にあまりにもギャップがあることも少しは理解し始めたのだろうし。

そうやって研鑽していって、実践に入るまであと9年なのね。笑


毎日を真剣に。たまにはハメを外しながら。
周りにどう見られるかよりも、自分がどうありたいか。
あとは、天に任せてやるべきことをなす。
そしてしっかり結果がでるまでやり続ける。

「アメニモ負けず」宮沢賢治

雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち
慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている

↑こんな肩肘張らなくてもいいけど、こんな感じで生きてゆきたいね。

P.S.
最終の僕の37~55歳の事業というのは、なんとなく、ずっといっている教育を含めた、介護とか、福祉とか、そういう事業をするんだな。と直感的に思ってます。今の自分からはなかなか想像もつきませんが。笑 そして、日本や世界を支える柱の事業にしたいな。テヘ。