2008年に向けて | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。


2008年に向けて




毎年、恒例の反省会。今年もやってまいりました。


こうやってみると、年を経るたびに自分に対するテーマというのは変化していって、興味深い。




この1年は、キャリアという視点で見ると、


I) 必死で頑張って結果を残すこと、


II)自分のキャリアビジョンを練り上げる 年だった。





そういう意味で非常に重要な年になった。




I)に関しては、まあまあ満足ができる結果になったであろう。もっともっとできた部分はもちろんいくらでも挙げればキリがないが、75点くらいあげよう。ハーバルエッセンスを卒業し、次の大きな壁であるH&Sでのビジネスで、必死で継続して頑張るのみ。




その際に、気をつけることは、自分の強みを最大限に活かすこと。弱みは挙げればキリがないし、もちろん直さなくてはならないところはたくさんある。でも、強みに集中して、最高の結果をだす!





1週間前くらいに、Strengths Finder 2.0という本の付録についてあった自分の強みを探すコンテンツをやった。以下が僕のTop5の強みらしい。簡単な本の説明および自分の理解も付け加えてみた。




Your Top 5 Themes



Competitionà競争・他社との比較がモチベーションを駆り立てる


Focusàゴール・目的の達成のために集中する。他の子細なことには拘らず突っ走る。


Commandà周囲がためらう場合においても、素直に明確なコメントをする。ポリティカリーインコレクトな発言が多い。真実に立ち向かおうとする。


Individualizationàすぐに芯を探ることなく一般化・典型化することが嫌いで、事象1つ1つ・1人1人を見ながらそのユニークな特徴を探ろうとする。


Activatoràとにかく動く。動きながら考える *not 考えてから動く




つまり、競争的で、目的達成のためにすぐに動き・突進し、そのために、現実に真正面から立ち向かおうとする。ゆえに、たまにポリティックスなどを軽視しがち。事象の把握の仕方は、すぐに一般化することは嫌いで、1つ1つの事象を深く掘り下げることを好む。




これらの自分の強みを考えると、やはり1点だけ、自分が特に注力して改善しなければならない点が浮かび上がってくる:それは2つの意味でのコミュニケーションスキル。




1. コミュニケーションのダイレクトさ


このような僕が、チームをドライブするとき、コミュニケーションがダイレクトになってしまい、視野が目的達成に集中しているものだから、たまに相手の感情やポリティカルコレクトネスを無視してしまう発言がでる。このような失敗による関係性の悪化は、なかなか取り返すことが難しいため、本当に注力してこの弱みだけは改善していかなければならないと思う。


-->「自分のことは頭で考えなさい。人のことは心で考えなさい」




この点で、自分がプライベートにおいても、最近本当にダメだな~と思うこと。


なんか、「純粋に感動する」だとか、「同情する」だとか、「絆」を深める、だとか。


そういうことに、ある時期を境に、めっぽう弱くなっていった自分がいる。




昔は非常に感傷的・感情的な人間であったのに、合理的なマキャヴェリ的な人間になっている自分を感じる時、とても恥ずかしい気分になる。はっきりいって、合理性なんかより、情とか、絆とか、そういうものをもっと解る人間になりたいっていう希望があってやまない。学生時代に呪文のように唱えていた、「自分のことは頭で考えなさい、人のことは心で考えなさい」ということに非常につながると思うが、本当に、「人のことを心で考えることができる人」になりたい・・・・・




すこし話はずれるが、この前、イタリアに1週間いってきた。




そこには、今とほとんどかわらない機能をもった2400年前の遺跡があり、ルネサンス期の芸術家が何十年とかけて完成させた絵があり、宗教という文化が根強く残り、自己主張の激しい陽気な民族がいて、そこで感じたことは、


「自分なんて所詮ちっぽけなものなの」だということ。2400年たってもさほど進歩をみせたようには思えない人間の歴史。「よくかんがえてみれば、2400年なんて、100代くらいのもの。大したことないんだな~人間の歴史なんて。俺の70年なんて耳かすくらいだな」と思ってみたり、教会のドゥオモの塔頂に柱を立てて、ペンキを顔に浴びながら仰向けで書いた宗教画などをみていると、「はあ」とため息がでるだけだった。そんなちっぽけな人生の中で、自分ができることなんて、1つの夢を達成することと、あとはやっぱり深い絆でつながった家族を残していくことくらいしかないのだろうとかそういうことを思うわけだ。




今までの、一匹狼的な生き方を反省し、もっと強いつながりのある関係性の糸を、一本ずつでいいからしっかりと増やしていきたい。そこから、根本的に「人のことを心で考える」ことがもしできるような人間になれれば、幸いである。




この点は、長期的に自分が抱え、悩み、かいけつしていかなければならない、宿命な気がする。






2. コミュニケーションの論理性・によるエンヴィジョニング


チームをリード、エンヴィジョンしていく際に、僕は、動きながら考えるために、たまに論理的に整理して正確にコミュニケーションすることに失敗することがある。複雑な情報を論理的に整理し、エンヴィジョンするような形でのコミュニケーション力を更に磨くことが自分のリーダーシップにおいて必要不可欠な一端を成す。ここを改善していかなければならない。




このような戦略をもとに、ワークプランをもう一度みなおして、来年は絶対に最高の結果を残す。







II)に関して、


就職してからすぐ、「自分が一生かけて果たして何をしたいのか」というテーマが不明瞭になりつつあり、というよりも、更に明確にしなければ何のために毎日仕事をしているのか


曖昧になってしまう日が続き、更にいうならば、キャリア・昇進のため、周囲に負けん気だけで・基礎を習得せんがためだけにただ目的もなく前進しようとしている自分がいて、なんとも地に足がつかない状態が続いた。




この不安を払拭することが、今年の自分のかなり重要なテーマであり、できる限り読書をしたり、周囲の人間と話したり、刺激を与えてもらったりしながら、自分の人生70年間のプランを作り上げた年だった。今手元には、「Dream Sheet」と書かれた私の人生プランが手元にあり、まだまだ洗練する必要はあるが、一応の設計図ができた。夢は今までとそれほど変わらない。小学校くらいからずっと考えてきた自分の生き方と一貫するものであって、まさに中高の卒業文集で書いていたこととか、学生時代にこのブログの発祥の元となった色塾という小さな団体を立ち上げた意図とかとも被り、自分の今までの人生を一貫するテーマであり、人生をかけてなしとげたいことの大きな一角を占める。




DREAM



この4つの質問に答えられる若者が世の中で多くを占める世界を創ること。


(1) あなたの夢はなんですか?何を将来したいですか?


(2) そのために今何をしていますか?


(3) 何故それが一番よい方法だと考えますか?


(4) あなたは今の生活に満足していますか?




これ以外にもまだまだ発展途上国のマーケット発展とか、グローバリゼーションの中における「国家」の役割の明確化とか、いろいろ興味はあるのだが、言葉だけが独り歩きしていて、はっきりいってまだまだ自分にははっきりと何も見えていないものばかりである。好奇心だけで、それこそ夢とはいえない。本当に地に足がついていないので恥ずかしい。




まあ、この夢を達成するための段階として、マーケティング・マネジメント・リーダーシップといわれるものを学ぶために現在の会社に就職したことは、方向性としてはそうそう間違いではなかったと思うという結論は今までにも書いたと思う。そして、この目的を人生において達成するために、どれだけの速度で走るかという点について、何が必要で、いつどこで自分が次のステップに踏み出していくのかを真剣に考えてみたときに、私が置いている1つめのマイルストーンが、「最短4年でブランドマネージャーになる」ということ。2年間が過ぎたことを考えると、もう部下を持つまでの道のりの半分が過ぎてしまったということだ・・・・I)の戦略で、必死で自分を成長させ、結果を残すことが非常に重要である。




更に、附録だが、成長のアクセルを踏むために、1つだけチャレンジしたいことがある。それはもっと多様性があり、チャレンジングな場所で働くこと。つまり、海外で働くということを早いうちにしてみたい。特に、中国・インド・南米・アフリカのマーケットに非常に興味がある。というよりも、新しいカテゴリーを浸透させるというマーケティングに携わりたいという思いが非常に強い。給料なんかどうでもいいから、どうにかそういう経験が積める機会がないのかとちょっと今年は探してみるつもりである。




まあ、こんなところだと思う。




来年の今頃の自分は、どんなことを考えているのだろう。


それほど変わったことを考えているとは思えないが、2008年の自分。




以上のゴールと戦略で、あとは必死に頑張っていこうと思う。




また一段と大きく成長した自分に、来年は出会えますように。


一生懸命頑張る。