サッカー選手のグローインペイン(鼠径部痛み 症候群)予防について
ー結論予防について
・エコー下での腸腰筋拘縮チェック & 鍼治療
・キック動作はアウトキックから
・ウエイトトレーニングで腰腰筋のエキセントリックトレーニング
サッカー選手は股関節痛みに悩まされる選手は非常に多く
引退を余儀なくさせる選手もいる。
原因は様々議論されているが、複合的な要因が多く、予防も難しい
予防が難しいのは
方法は、ある程度確立されているが、それを完全に遂行できる環境
(指導者・時間)がないのも現実である
今回、股関節を解剖し感じたことと、これまでの経験から
現実的な予防の方法をここに書きたいと思う
ー原因
予防の上で原因を特定(推定)するのは避けられない。
複合的な原因があることは、上記の通り。
解剖学的・運動学的な観点から議論を深掘りするのももちろん大切だが
予防可能な最大公約数的な原因を挙げ、具体的な行動を起こすことが
何よりも大切と感じる中で、原因を挙げていく
・最大公約数的な原因 腸腰筋の損傷
・サッカーに多い動き キック動作
◾️サッカー選手に圧倒的に多いということでサッカーの特徴的な動きを
考える
「キック動作」
当たり前や~という声が聞こえてきそうだが。。。続ける
最大公約数的な原因を筋肉であげるとすれば「腸腰筋」
理由は
・恥骨で背面に曲がっている構造上変な筋肉
・関節包前面に強く付着
・他の組織に比べ、恥骨くらいから大腿骨の付着部は「腱」組織になっている
・キック動作でエキセントリック収縮かかりやすく負荷が高い など
◾️ 「キック動作」と「腸腰筋」の関係
・腸腰筋の作用は、屈曲・外旋
・屈曲は超つよい作用ある
(伸展位でストレッチつよい)
・外旋は、伸展位で力を発揮しそう
(他の外旋筋は基本後面にあり、伸展位での外旋が
きくのは、解剖学の位置的に 外閉鎖筋>腸腰筋>内閉鎖筋 かな~。ここは要検証)
サッカー選手は外閉鎖筋の肉離れも多い
・つまり キック動作の場合の
股関節「伸展」+「外旋」+「外転」でボールに接触すると
かなりのエキセントリック収縮が起こり、腸腰筋・腱にかかる負担は大きいのではないか
つまり 腸腰筋へのエキセントリック収縮にかかる負荷を下げるのが
予防に効果的ではないか?と考える
◾️腸腰筋へのエキセントリック収縮負荷を下げるには
・伸展への対抗
中殿筋 大腿筋膜張筋の収縮
・外旋への対抗
外旋すると外転も起こりやすく、腸腰筋は伸張されるのでは??
上記を行うには
股関節内旋 つまり アウトサイドキックにてトレーニングするのが
いいと考える
また、股関節内旋をキック動作で行うことは、より強いキックが蹴れる
条件でもあると考えられる
これは、中村俊輔選手の自主トレを何年も帯同し、彼の練習を見ていて
行き着いた結論とも同じである
ー結論予防についての解説
・エコー下での腸腰筋拘縮チェック & 鍼治療
なんだかんだやっても、サッカーのキックが腸腰筋に負担がかかるのは
間違いない。ストレスを取るケアはしたほうがいい
写真は変形性股関節症の方
・キック動作はアウトキックから
腸腰筋エキセントリックを防ぐために、スキルをトレーニングする
サッカー選手のグロインペインは、シーズン立ち上げ当初に多いイメージ
つまり、疲労の蓄積というより、1回1回のストレス(小さい外傷の積み重ね)と
考えられるから、トレーニング前のUPが非常に効果が高いと考える
いきなりインサイドやシュート ロングキックすると怪我するよね
・ウエイトトレーニングで腰腰筋のエキセントリックトレーニング
腸腰筋の肉離れの方へのリハビリで、スクワット動作を行った
お尻をしっかり出しがフォームでスクワットすると痛みが増強した
つまり、正しいフォームでスクワットすると、腸腰筋にエキセントリック収縮が起こり
しかもCKCでの運動である。
しかも臀筋 内転 もも前 背中 腹筋 同時に鍛えることができる
やらない手はない
障害予防だけで時間を取るのは、勿体無い!
ウエイトは筋力増加
アウトサイドキックはキックのスキル増加
一石二丁ではないか^^;
鍼治療は・・・・必要だな
自動運動だけで、癒着を剥がすのは
限界ある