どうも
道ばたで遭遇した雀や鳩に徒歩で逃げられると
何だか、とっても馬鹿にされた気分になります・・・IRASです
早いもので、先週末のFIAT500全国オフ in 蒲郡から一週間
そして、懲りないもので、我が家は2週連続で
今度は関西トリコローレに出陣......
午前3時半のブラックホールみたいな山陽道を走りながら
休日だけ目覚めのいい奥さんが、とっても満足そうに呟く
「先週より1時間遅いから楽勝やね」
だまれ、悪魔超人
(助手席の俺も、後部座席で意識不明のミートくんも
明らかにグッタリやんけっ!)
ハリケーンミキサーでバラバラにされそうなんで
そっと心の中だけで叫ぶ
しかし、何だかんだと文句を言いながらも
クルマのイベントと聞けば、つい心が踊ってしまうのが悲しい性
しかも、この日は先週とはうって変わっての晴天で
今回はチンクだけではなくイタ車全般と聞けば・・・
夜明けの車内、頭の中でついつい
真紅のフェラーリから降り立った、何故かチャイナドレス姿のグラマラスな美女が俺を手招きする・・・そんなかぼちゃワインな妄想がチンク以上のスピードでひた走る
(なんか、最近・・・俺、キャラ変わってきたな・・・)
今回の会場は神戸
(愛知の翌週だと超近くに思えるが、これは奥さんの催眠術だ)
当然、団結力のある500オーナーズは
今回もまたカルガモ入場を果たすべく
阪神高速白川PAで事前大集合
東は東京、西は島根、広島まで
この時点で18台が集まり、もう既に立派なオフ会
初対面にもかかわらず、同じクルマのオーナーというだけで、30秒で馴染みの顔になり名刺交換が始まる営業色の濃い光景を見てると・・・
(このメンバーでマルチ商法集団でも結成したら
おかしな壷でもいんちきサプリメントでも
サクッと年間1万個くらい売りさばけるんじゃないか?)
という気さえしてくる・・・・おそるべし500パワーである
そんな、500フィーバーの後ろを
何事もないように通り抜ける乾いたエギゾースト音
500の群れからは一斉に
「けっ!」 という視線の集中砲火が注がれる(←幻覚??)が
あちらのドライバーさん達の目には、日産マーチに見えたのか
完全スルー
自給自足のチンク村から、観光バス2台挟んでこちらは大都会
まるで、小銭と札束みたいな構図だが
しかし、クルマは値段じゃない
自分が好きなクルマこそが、“極みの1台” なのだ
(うん、クルマ持ってない俺が言うと、素晴らしく説得力ゼロやね)
さて・・・こんな集合場面だけで、長々語ってる場合ではない
先立つハイソ集団を追いかけるように
チンク村の村人達もカルガモ遠足に出発!
「第1回関西トリコローレ」会場の神戸森林植物園まで
色とりどりのおむすびが、勢いよく転がって行く
前方に広がる、2週連続のカルガモ風景に
ステアリングを握る奥さんも、2週連続でチンクみたいな顔ニンマリ
そして・・・
振り返れば奴がいる
バックミラーを覗き込んだ瞬間
頭の中でちっちゃいチャゲ&飛鳥が拳を振り上げた
YAH~YAH~YAH~YAH~YAH、YAH、YAH~
神戸森林植物園なんて初めてだし、奥さんからは
「チンクだけじゃなくて、フェラーリとかもいると思うよ」
くらいにしか聞いてなかったので、ちょっと広めの空き地での小じんまりしたイメージでいたのだが
いざ会場に到着してみると・・・
なんじゃ!こりゃああぁっ!?
小じんまりどころか、下手すると、サーキットイベントを除けば
過去に参加した中でも最大級のスケールに
思わず朝っぱらから殉職寸前の優作降臨
(いや、こりゃスゲェ・・・)
いつもは何もないであろう、超広大な芝生広場には
庶民派から支配階級まで、新旧のイタ車が所狭しとズラリ!
会場全体にバンド生演奏によるモダンなBGMが流れる中
パーツ&グッズのショップに、地元神戸の有名イタリアンの出店
そして、そこかしこに拡がる持込テーブル&チェアの輪と
イタ車エンスー達の談笑の声
これはもう、立派なお祭だ わっしょーい!
そんなわけで、犬もあるけばイタ車に当たる
チンク集団はもちろんのこと
その横にはディーノの集落
このクルマが何台も並んでる時点で、もう超常現象だ
新旧アルファロメオがトグロを巻く中には・・・
もちろん、篠沢教授も紛れていて・・・
その視線の先には、ライガとフウガの如きミウラと・・・
ウイグル獄長よろしく周囲を威圧するクンタッチ(※)
(※最近、カウンタックではなく、エンスーかぶれしてこう呼ぶのがマイブーム)
ミウラの実車なんてのは、随分と久しぶりに拝ませてもらったが ・・・
やっぱりこの目元は
全盛期のいしだあゆみだ 俺、何歳?
どんな町でも、出入口の一番近くが庶民で
一番奥が王侯貴族と相場が決まっているが
この会場も例外ではなく、一番上座では貴族の集いが開催中で
ポンポンと無造作に停められた不動産クラスのモデル達
328GTSケーニッヒスペシャルに
最新の跳ね馬458
そして、ここにもまたカウン・・・クンタッチ再び
真面目に生きてたら(=同僚の皆さんのように、土日も休出して仕事してたら)、絶対生涯お目にかかることのないような名車達だけに・・・
そりゃ、ウチの坊主も
エグるような角度でシャッターを切るわな
ちなみに彼の最近の悩みは、保育園で
「ケーニッヒ、超カッコいいんでっ!」
と熱く語っても、誰もノッてこないことらしい・・・
(ま、将来はF40に乗ることを夢見て、ケーニッヒの迫力を力説するような、病んでる6歳児はあまりいないだろうな)
それ以外にも、会場に並ぶクルマ達は、一見どれも驚くほどのミントコンディション揃いで
歩けば歩くほどウットリするようなモデルにブチ当たる
512にゴールドホイールの組合せは
もう鉄板のカッコ良さだし
さらに、デイトナのマッスル感は
腹回りがタプついた俺の自尊心を刺激する
跳ね馬以外でも ・・・
ピッカピカのアルファロメオ・ジュリエッタSZクーペは
一見、辛子明太子(やまや系)だが
そのボディサイズの何倍もの存在感をまとい
なんともいえない愛くるしさが薫るオールドモデルには
我が家の奥様も、人目を忘れて悶絶かわいすぎるぅー!!
(まあ確かに、ムルティプラは2代目のミュータントみたいのよりは、こっちの方が断然親しみやすい)
あまり注目はされてなかったが
このマセラッティ3500GL.Lなども初めて見てため息が出た1台だし
こちらも初めて見た、ランチア・フルビアスポーツ1.3Sや
ガラスの仮面、アルファロメオ・ジュニアZも
その造形は立派な芸術作品走る文化財だ
その他にも、まだまだ・・・・
ブラックボディにブライトリングとファイティングブルが映える
ランボルギーニ400やら・・・
つい最近のモデルだけど、滅多にお目にかからない
見ようによっては味のあるおかめ顔ランチア・テージスやら・・・
麦わらかぶって海岸線走ってるだけで
可愛すぎる海女さんにモテそうなアウトビアンキやら・・・
映画「カーズ2」で見たような見なかったような
フィアット124スポルト・スパイダーやら・・・・
もうとにかく、あたり一面レアな名車だらけで・・・
ああ・・・逆にプリウスが懐かしい・・・
エコカー撲滅論者の心さえ折れそうになる・・・
そんな非日常空間である
( 「中巻」 に続く)