9/3付 日経金融新聞に、「大手監査法人、決算期変更相次ぐ」という記事が掲載されています。
記事によると、大手監査法人の決算期変更が相次いでいるとのことですが、実際に変更するのは新日本とトーマツのようです。
新日本監査法人: 2007年3月期 → 6月期決算に変更(4-6月の変則決算に)
監査法人トーマツ: 2007年3月期 → 9月期決算に変更
上記2法人は、監査業務のピークと監査法人の決算業務が重なり、負担となっているため、決算期を変更するとのこと。
新日本は、クライアント企業が有価証券報告書を提出し終わった6月末で、1年間の監査スケジュールが終了すること、提携先のアーンスト&ヤングが6月末決算のためこれに合わせたとのことです。
トーマツは、地方事務所の連携強化のため、今年から全国を四つのブロックに再編し、10月に財務管理を本部に一元化するのに合わせ、9月期決算に変更するということです。
あずさ監査法人: 3月期決算(変更せず)
組織改革や監査の品質向上への取り組みを優先、とのこと。
ただし、提携先のKPMGが9月期決算ということで、将来は足並みをそろえる可能性も。
あらた監査法人: 3月期決算(変更せず)
昨年発足したばかりなので。
記事では、公認会計士法の改正で、2008年度から、有限責任組織に移行した監査事務所は、財務内容の公表が義務付けられるが、各監査法人の決算期がずれると、事務所間の比較がしにくくなる面もありそうだ、としています。
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でたーっ
禁断の裏技 決算期変更
(私の知り合いの税理士さんは、個人事業主のために、時々、このワザを繰り出します(^^; )
上場企業でも、しばしば、前期決算との比較を困難にするワザとして、使われる場合がありますよね
実際の使用に当たっては、用法・用量を守ってお使いいただいていると思いますが(笑)
監査法人さんとのやりとりでは、当然、もっともらしい決算期変更の言い訳を用意する必要があります。
確かに、新日本監査法人はみすずから280社程度のクライアントが移籍したといわれ、国内最大の監査法人になったわけですから、決算期変更の主張ももっともらしく聞こえますが、クライアントの監査と自社の決算作業を同じ人がやっているわけじゃないんですから・・・。
そりゃ、確かに、深夜まで残業しているなかで、誰がどのクライアントに行って、チャージがいくら、とか計算するのは勘弁してくれ~という声はあるでしょうが、各企業とも、毎期毎期、勘弁してくれ~ってくらい、ディスクロージャーが重くなっているんですから、それを決算期変更の裏技で切り抜けちゃう監査法人ってズルイ
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