PASMO人気で、業績が伸びる会社は? | IR担当者のつぶやき

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上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

PASMOが人気で品切れなんだそうですねー。

首都圏のJR Suicaと機能的には同じといっても、ピンク色の文字でかわいい感じですしね。


昨日会社の人とPASMO人気で業績上がる会社って、どこだろう・・・という話になりまして。

探しましたが、ネット上にもその手の記事は、あんまりまとまってないですね。


今日はレシップ(7213)が人気化したようです。


【個別銘柄】レシップが急騰、PASMO関連銘柄として個別物色の対象に


【4月12日 13:53 テクノバーン】バス・鉄道・自動車用電装機器を手掛けるレシップ <7213> が一時、前日比134円(12.34%)高の1220円まで上昇。

首都圏の鉄道・バスで利用可能なICカード「PASMO」が普及する兆しが見え始めてきていることから、PASMO関連銘柄の一つとして個別物色の対象となったものと見られている。

PASMO自体は今年の3月から利用が始まったばかりということもあり、今後のサービス拡大を見込んだ思惑買いなども広がっているという。 』

うーむ。

人の後追いではいけないんでしょうねぇ・・・。

後講釈を承知で、自戒を込めて検索してみると、こんなん見つけました。


ブロガー注目のサイト――1位はIC乗車券「パスモ」(ランキング)2007/03/29, 日本経済新聞


 関東私鉄・バス共通IC乗車券の「PASMO(パスモ)」がブログ(日記風の簡易ホームページ)の書き手(ブロガー)たちの間でも人気の話題だった。ブロガーが取り上げたサイトの週間ランキング(3月14―20日)で首位となった。
 パスモはJR東日本が2001年に導入した「Suica(スイカ)」と相互利用できる。ブロガーの間でも「財布に入れるカードが減らせる」などとして注目されていた。
 ブロガーの多くは関東の公共交通機関の使い勝手が良くなると歓迎しているが、早速、課題を報告する声もちらほらあった。磁気定期券と併用する場合、改札を通れないことがあるほか、複雑な乗り換えをすると連絡割引が適用されない、などの指摘が多いようだ。
 2位は・・・(中略)


 NTTレゾナント(東京・千代田、和才博美社長)が国内の主要なブログ制作支援サービスの利用者を対象に調べた。
【表】順位  サイト名  リンク数
1  「PASMO(パスモ)」  202
2    (中略)


(注)NTTレゾナントが国内の主要なブログ制作支援サービスの利用者を対象に調査  』

3/29の時点で、すでにネット上では実社会での注目が反映されていたと見ることができ、話題が話題を呼んで、ブレイクするまでに約10~2週間、というところですか。何だかすごいスピードですね。


やっぱり、遅くとも3/29のこの記事を読んで、何らかアクションが起こせるような人が、株式投資では勝つんだろうなー。

そういう人になりたいものです。頑張ろう、俺!




さて、4/12付 日経新聞ではこんな記事が。


ソニー、非接触ICカード、「フェリカ」部品増産、「パスモ」不足に対応。2007/04/12, 日本経済新聞


 ソニーは電子マネーやポイントカードなどに使われる非接触ICカード「フェリカ」用の中核部品を増産する。2007年度は前年度より約4割多い月550万枚前後に引き上げる。同部品を使う首都圏の私鉄・バス共通IC乗車券「PASMO(パスモ)」が予想以上の人気で品不足に陥るなど需要が好調なためで、にわかに起こったカード不足も徐々に解消される公算が出てきた。
 増産するのはフェリカカードに内蔵する「アンテナモジュール」と呼ばれる中核部品。ソニーが100%出資しているソニーケミカル&インフォメーションデバイス(東京・品川、月丘誠一社長)の豊里事業所(宮城県登米市)で増産する。
 同モジュールは、フィルム状の基板にアンテナ回路を加工し、ICチップを実装して製造する。パスモや東日本旅客鉄道(JR東日本)の「スイカ」などのカードは、この部品に接着シートや保護シートを重ね合わせ、表面にロゴや文字などを印刷してできあがる。 』


まずは、SONY(6758)ね。

ソニーケミカル&インフォメーションデバイス社のHP: http://www.sonycid.jp/profile/profile.html

確かに「フェリカビジネス部」という部署のがあります。

売上高は152,040百万円(2006年3月期。2006年7月にソニーケミカルとソニー宮城が合併してますので、その合算値。)

場所は大崎ゲートシティ内。 確か、Edyの実験って最初にゲートシティでやったんでしたっけ。その頃から、ソニーケミカルはゲートシティにいたのかな?


それから、こんなのも。

パスモうれしい誤算、カード100万枚追加発注――開始2週間余り、予想上回る発行。2007/04/08, 日本経済新聞


 首都圏の地下鉄・バス共通IC乗車券「パスモ」の発行・管理会社、パスモ(東京・新宿)が早くもカードの追加発注に踏み切った。サービス開始から2週間あまりで発行枚数220万枚を突破。このままではカードが足りなくなる可能性があり、事務局ではうれしい誤算に悲鳴を上げている。
 3月18日に導入されたパスモは2009年度末で800万枚の発行が目標。最初の1年は500万枚で足りると想定し、発足前に400万枚を準備。秋に100万枚追加する予定だった。だが、実際にはわずか4日目で100万枚を突破。4月2日の時点で、227万枚に達した。
 ソニーの非接触IC技術「フェリカ」を内蔵しており製造に時間がかかるため、事務局は予定より半年近く前倒しして100万枚分を追加発注。「相互利用できる(東日本旅客鉄道の)スイカがもっと使われると思っていた。500万枚ではとても足りない」(早川弘之事業部長)としている。 』


こうきちゃうとフェリカを有するSONYで決まりって感じですね。


フェリカのページはこちら: http://www.sony.co.jp/Products/felica/



次。

高見沢サイバネティックス――券売機(新興上場企業実力チェック)2006/12/25, 日経産業新聞


鉄道以外の市場も開拓
「IC関連」実績作り課題
 一昔前までは、硬貨を入れて切符を購入するだけだった鉄道の自動券売機。プリペイドカードの普及や、鉄道会社同士の乗り入れなどで高機能化が進んでいる。高見沢サイバネティックスは、券売機や自動改札機など交通機器の老舗メーカー。鉄道関連分野で培った技術を生かし、レジャー、介護施設などに事業の領域を広げている。


(中略)


 「券売機の国内市場シェアは30%程度」(同社)で、売上高の6割程度を鉄道会社向けが占める。ただ売り上げが下期に偏る点と、機器の老朽化による更新や新紙幣導入などによる「特需」に業績が左右されやすい点が課題になっている。


(中略)


 いま材料視されているのが、来春に予定されている鉄道会社間の非接触型ICカード乗車券の相互接続サービス開始だ。約100社の関東の私鉄、バス各社が来年3月、共通ICカード「PASMO(パスモ)」を導入。JR東日本のスイカと相互利用が可能になる。「関東が地盤の同社にとっては商機」(国内証券アナリスト)との声もある。
 需要は既に増加傾向にあり、同社も「05年度の受注の3分の1がIC関連だった」(高見沢社長)。ただ「同業他社に比べると、同分野の実績は見劣りする」(アナリスト)との指摘もある。矢野経済研究所によると、10年度のICカードの市場規模は3億3,300万枚と、05年度実績の約3倍に増える見込み。同社は映画館向けのIC対応チケット端末など鉄道以外の市場開拓を急いでいる。
 同社が強みとしてきた貨幣関連市場は流通量の減少で、頭打ちも予想される。貨幣関連と電子マネーなどに対応するIC関連の両事業方をにらんだ成長戦略を描く必要がある。  』


高見沢サイバネティックス(6424・JQ)


日足チャート見ると、おお!きちんと3/29から急騰してます!


ただ、このときはIDEC(6652)との業務提携を材料視したものののようです。

Yahoo!ファイナンス掲示板をさかのぼると、3/17に東京メトロの券売機は同社の独壇場との書き込みが!

さすがです。


PASMO直接じゃないけど、ICカードといえば印刷系。

やはり大日本印刷(7912)でしょ。


大日本印刷、ICカード事業拡大――低価格を呼び水に関連システム受注へ。2007/02/16, 日経産業新聞


国内掘り起こし徹底
ソフト開発技術生かす
 ICカード国内最大手の大日本印刷がICカード関連のシステム事業を拡大している。電子マネーや個人認証などで急速に普及するICカードだが、今後、機能の複合化や人口減少により発行枚数は頭打ちになると予想される。そんな中、同社は25年に上るICカード研究で培ったソフト開発力を生かしビジネスのすそ野を広げ始めた。


(中略)


 「自社開発にこだわった成果が出てきた」。佐藤邦光ICカードビジネス開発部長は胸を張る。同社が携帯向けのソフトを開発できるのは、カード内のアンテナ設計技術とともにカード内の基本ソフト(OS)開発を1981年から進めてきたため。2種類の汎用型OSを自社開発し、それを活用した応用ソフトを効率的に作れる環境を整えたのは国内では大日本印刷だけだ。
 銀行向けICキャッシュカードで現在のシェア9割をつかんだのも、製造技術とソフト開発技術を併せ持っていたからだ。製造技術からは生体認証とクレジット機能などを組み合わせた複合型のICカードを、ソフト技術からはインターネットバンク向けの暗証番号発行システムなどを生み出して提供してきた。銀行がカード製造からシステム管理まで一括で同社に委託できるようにして、市場を囲い込んだ格好だ。
 富士キメラ総研(東京・中央)の調べによると2006年のICカードの国内市場規模は前年比20%増の711億円に上る見通し。そのうち大日本印刷のシェアは46.5%で首位という。同社の05年度のICカード事業は前年比約50%増と大きく成長しており、カード関連システムの売り上げも前年比2倍にのぼる。
 順風満帆に見える同社のICカード事業だが将来的な懸念もある。 (以下、省略) 』


へぇ~、改めて見てみると、大日本印刷もとても高度なIT系な事業を展開しているんですね。

そこまでとは知らなかったなー。


印刷系では、確か凸版印刷(7911)も強かったような。


PASMOに限らず、ICカード関連は、今後のターニングポイントになりそうですね。

いろんな関連ビジネスが出てきそうですし。注目です。


どうでもいいけど、今年のJR東日本ポケモンスタンプラリーはどんな企画になるんだろ?

去年は運よく、ピカチュウSuicaを2枚ゲットできたけど。


JRと地下鉄が合同で、ありとあらゆる駅でスタンプラリー!とかやりだしたら、とてもじゃないけどコンプリートできないかも。


ピカチュウSuicaみたいな、かわいい絵柄のPASMOが出たらいいな。