同僚が佐藤優さんの主催する勉強会に出席しており、毎回その博学ぶりというか、知の巨匠ぶりに舌を巻いて帰ってきては私に色々教えてくれるので、以来、私も何となく佐藤優さんの書籍やコラムに目を通すようになったのですが、聞くところによると月に200~300冊の本を読んでらっしゃるそうですね・・・。
すごいです
そんな訳で、「いつか読みたい」と思っていた、佐藤さんが子どもの教養について語っているこの書籍を漸く読み終えました。
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小見出し一つとっても、
「頭のいい子」はどう育つ?
子どもを本好きにさせるのが「教養」の一番の近道
「頭のいい子」にするために、親ができること、家庭でできること
「勉強のできる子」はどう育つ?
中学受験はするべき?どういう塾と学校を選べばいい?
など、興味を引かれるものが沢山ありました。
また、(本書は対談形式ですが、)佐藤さんの書籍らしく、お薦めの本が子ども向け絵本からビジネス書まで豊富に紹介されているので、子どもに読んであげたい絵本や自分で読んでみたい本のリストとしても活用出来る本だと思います
但し、教養を身に付けるための方法を指南している対象の「子ども」は小学生から高校生くらいをメインに設定されているので、幼児教育とはあまり関係の無い本でした
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以下、自分用に備忘録のメモ書きです
子どもが幼い時から、サムシング・グレート(お天道様が見ている)の存在意識を教えることが大切。
サムシング・グレートの意識をうまく教えている絵本として、『むくどりのゆめ』がある。
その他、お薦めの絵本は以下の通り。
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絵本の次の段階で子どもに与える本としては、ギリシア神話をはじめとする世界の神話がいい。
理屈で説明するのは難しい民族の特徴や文化を分かりやすい言葉で物語っている神話的な世界像というのはすごく重要。
神話には(ユング心理学でいう)無意識の世界があらわれているともいえ、それらを子どものうちに読むことによって、そういう世界と行き来できる力がつく。
そういうものに触れている人と触れていない人とでは、後々の潜在能力を引っ張りだすときの力が違ってくる。
読ませる本をステップアップしていく秘訣は、DVDや映画などの映像との連動
ステップアップの過程では、古典を取り入れて欲しい。上述の神話に加え、『ガリバー旅行記』や『シャーロックホームズ』を知っていると、国際的な教養のベースになる。
おすすめの図鑑は、小学館の『くらべる図鑑』や、丸善の『くらべるシリーズ』
「小学生新聞」「中学生新聞」、かるた、百人一首、地図、『頭の体操』なども良い。
論理の力を身に付ければ、数学も理科も社会も伸びる。論理力を付ける教材として、出口さんの『論理エンジン』シリーズがお薦め。
極力、テレビは見せない。その習慣を早めにつける。「テレビとゲームは敵」くらいに思ったほうがいい。
特にゲームはデジタル的なもので全てを数値化するため、ファジーなことに対する理解が出来なくなり、デジタル思考に陥る危険性がある。
ネット、ゲーム、テレビは将来の依存症の入り口になるため、かなり意図的に親が関与しなければいけない。
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子どもを本当のエリートに育てるのなら留学も視野に入れる。留学を考えるのなら、小学校高学年とか中学生のうちに親子ホームステイをしてみることがお薦め。
父親・母親には、「刷り込み原理」について学べる動物行動学の本を読んでもらいたい。
子ども部屋は中学生くらいまでは不要。子どもの教育や躾について参考になる書籍は、『男の子の躾け方』。
子どもには戦争の悲惨さと平和についてきちんと教えることが大切。