~それぞれの愛に寄せる珠玉の名曲たち~
ソプラノ:田辺千枝子さん
ソプラノ:西谷純代さん
ピアノ:片桐寿代さん
ゲスト(フルート):金子由香利さん
■全体的に
予想はしていましたが、
予想以上に楽しい公演でした。
まずは田辺さんと西谷さんのトークが面白いですね。
まるで漫才のような。。。
あの楽しい掛け合いを事前に打ち合わせをしていてもあれだけ自然にしゃべれるのはすごいし、
事前の打ち合わせなしでアドリブならもっとすごい(笑)。
また当然ですが歌声も素晴らしい。
本当に気持ちよく耳に響いてくる歌声でしたね。
クラシックというかオペラなんかの迫力ある感じとはまた異なる魅力的な歌唱でした。
それぞれのソロももちろんよかったですが、
お二人のデュエットが本当に綺麗なハーモニーとなって「う~ん、いいな~」という感じでしたね。
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開演前
前売りチケットもストップということもありお客さんもたくさん。
実は私も数日前チケットを買いに行ったら売り切れで一度は諦めたのですが、西谷さんのご好意もあり無事入手。
ありがたいことです。
お客さん同士もなんだか雑談し合って、和気藹々とした雰囲気がありますし、
公演前のアナウンスもなんだかユニーク。そんなところからも楽しい公演を予感させました。
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前半は日本歌曲ということで、田辺さん西谷さんは夏らしく浴衣でご登場。
ただ、純和風でしっとり聴かせる曲だけではなく、
お二人の掛け合いも非常に楽しいですし、
トークも観客も巻き込んだクイズ形式にしてみたり、
「サッちゃんの家」のように、1聴ではパロディソングですけど、ちょっとした当時の風刺も含んでいるというようなことも
種明かしされたり、
本当にお二人が楽しんでいるのを観ていると、自然と観客も楽しくなってきて笑顔になってしまう、、、
そんな公演でした。
また、前半最後はプログラムに記載されてなかった某姉妹(笑)を彷彿とさせる「トルコ行進曲」。
ボイスパーカッション? スキャット? あの早口はお見事ですね。盛り上がりのうちに前半終了でした。
でも、あの歌詞(ディバダバディ、、、とか)は完全にアドリブというわけではないのですよね。
ある程度はお二人であわせる必要があるでしょうし、冷静に考えると普通の意味のある歌詞よりもかなり大変だと思うのですが
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後半はシャンソン。
まずは片桐さんのピアノソロが落ち着いて響いたあとは、
西谷さんがセクシーなドレスでご登場。
田辺さんはスタジオ後方から登場し、観客をまるで誘惑しながら(笑)移動しつつ歌います。
私も真横に田辺さんがこられたときにはかなり緊張しました(笑)。
この辺も「シャンソン」ということでちょっと妖艶な雰囲気の演出も素敵でしたね。
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プログラム終盤はゲストのフルート金子さんを加えての演奏。
金子さんソロで1曲「シチリアーノ」が演奏されたあと、最後は観客も交えて
「ろくでなし」「愛の賛歌」を合唱(笑)。
特に「ろくでなし」ではステージ前方にお手製の歌詞カード(というのかな。。。笑)まで準備されていましたね。
そういった盛り上げもあったとは思うのですが、本当に大合唱となりました。
本当にさまざまな趣向を凝らした演出、プログラム、話術(笑)、などなど楽しい公演でした。
公演名にも、うたひろばコンサートシリーズ【vol1】とあるように、今後も継続していきたいとのことでしたが、
ぜひとも早めに次を期待したいですね。
(りゅ~とぴあ スタジオA 2000円)