コミックマーケット&『フォルマント・ブルー リミックス』 | 一迅社文庫編集部のブログ

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一迅社文庫の最新情報を最速で紹介……できるといいなという編集部ブログです。

新刊情報など中心に更新していく予定。

これぞ……ワシズコプター(あいさつ)。H田です。
最近はすっかり麻雀熱が高まってしまっておりまして、中国麻将 やら咲麻雀やらをプレイしました。
中国麻将は、日本ではルールがあまり知られていないためかリーチ麻雀より単純なゲームという誤解を受けている節がありますが、喰い断やメンピンの費用対効果が良すぎる(というか、下手に手作りとかしようとすると負けがちな)リーチ麻雀に比べると手作りでかなり頭を使わされる、良いゲームです。小三元の点数だけは納得いきませんが。
また、咲麻雀というのは
・テンパってる状態で引いた嶺上牌はオールマイティ
・大明槓責任払い有り
というフェアリー麻雀の一種です。中盤以降、生牌が妙に切りづらくなったりして面白いですよ。嶺に咲く、花のように――
なお、海底がオールマイティという衣麻雀というのもありえますが、考えてみると、それは15年前に『ぶんぶんレジデンス』でやってましたね。


前置きがずいぶん長くなりました。そろそろ仕事の話、しないか?
というわけで今回の更新一つ目、コミケの話です。

もう明日に迫っておりますコミックマーケットですが、一迅社ノベル編集部では、「一迅社文庫&一迅社文庫アイリス目録」の配布を行っております。一迅社ブースでお買い上げいただいた商品を入れるショッパーの中に封入されておりますので、コミケにいらっしゃる方はぜひお立ち寄りください。
一迅社各編集部の出店内容など詳細はこちら をご参照いただければ。


そして更新二つ目は、8月20日発売、瑞智士記『フォルマント・ブルー リミックス』のご紹介です。

あらすじ
「わたしは――お父さんが開発した、最後の歌詞入力型シンセサイザーです」
18歳の誕生日と同時にその命を落とすという奇病“死の六連符”に侵され、余命いくばくもない少年・春希。絶望に彩られた日々を送る春希だったが、自分のことを電子楽器だと言う少女・伽音と出会ったことで、何かが変わっていく……。

瑞智士記のデビュー作が、単行本未収録だった短編「皇帝の棲家には、電気仕掛けの歌姫。」も加え、完全版として復活!

主な登場人物
楷名春希(かいな・はるき)
一迅社文庫編集部のブログ-春希
不治の病“死の六連符”に侵され、余命いくばくもない中で、何かを求めて音楽制作を続けている。
伽音と出会って人生が変わっていくが、その間にも病気は進行していき……。

庭瀬伽音(にわせ・かのん)
一迅社文庫編集部のブログ-伽音
春希の音楽の師である“庭瀬教授”の娘。
自分のことを、“庭瀬教授”が開発したシンセサイザーだと言い、実際、人とは思えないような“性能”を見せるが、その正体は……?
オット! これ以上は教えちゃソンだ

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あらすじにもあります通り、本作は2005年に富士見ミステリー文庫で出版された、瑞智士記 さん(当時の名義は木ノ歌詠)のデビュー作です。本編加筆修正の上での復刊となっておりますが、しかしそれだけでは芸がないということで、ドラゴンマガジン増刊に掲載され、単行本未収録となっていた外伝的短編を併録しております。富士ミス版を読まれていない方はもちろん、読まれたという方も楽しめます一品ですよ。

なお。タイトルの「フォルマント」という言葉、あまり耳慣れないかと思いますが、「人間の声」をそう認識するのに必要な周波数スペクトルの山のことです。1997年、これを搭載することで人工的に歌声を合成することができるという、「フォルマントシンギング音源」――言うなればVOCALOIDの祖先です。当時の技術では、VOCALOIDのようにスムーズな歌声はなかなか難しかったのですが――というものが開発されたのですが、本作はそれを下敷きにした物語となっているのです。VOCALOIDがすっかり馴染みのものになった今こそ、本作を読むのも乙なものなのではないでしょうか。

また、瑞智さんは、秋に新作の予定もありますので、そちらもお楽しみに。


しかし、ここ最近のT澤さんの更新は、前回の壁紙はともかくとしても、前々々回の「追記」といい、前々回の『えでぃっと!』の「H田君はH田君役で登場します」といい、本当にひどいですね。皆様、これがブックか何かだと思われているかもしれませんが、実は本当に不意打ちでガチもガチ、猪木-ペールワン戦くらいガチなんですよ……。
なんてえ無法をしくさる(H田(談))