私が温泉に目覚めたのは今から10年ほど前。
九州は菊池温泉であった。
若いころは別に何とも感じなかった。
Y社長と同室になって、Y社長の温泉のうんちくを聞いていた。
そして入った温泉にぞっこん惚れたのが始まり。
こんなに、つるつる、すべすべするのかとびっくり。
そこで、寝る前にまた入りたくなって、
入ってから寝た。
そしたら、誠に良いねここちであった。
朝になって気がついてみれば、
Y社長の頭がない。
私があまりに爆睡して、そのいびきを避けるため
Y社長は頭を反対に向けたのである。
朝も入りたくなって
いい調子で露天風呂に入っていたら
女の人が素っ裸で入ってきた。
ここは女湯ですよと言ったが、
私は少しもあわてず、
確認して入ってきましたから男湯です。
と答えたら、あわてて出て行った。
私も心配になって、確認のためすぐ飛び出した。
男湯であった。
朝、どこでも交換するのである。
一番風呂は、得をします。