人生の師 その35 (てんやわんや) | 吹けば飛ぶよな家具屋のおやじ

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平成20年2月末日。

私は工事関係者とご近所周りをした。

300坪の建物を壊すので大迷惑がかかるのである。


工事においても3月1日から工程表ができていて

当店の作業工程表とすり合わせをしながら細かく

進めていかねばならない。


とうとう3月1日(土)の日がやってきて

山本先生は朝の集客を見て帰られた。


土日ともに10メートル歩くのに15分かかる

大混雑であった。

要するに買い手が多くて10メートル先まで歩けないのである。


知り合いのお客さんなど、カウンターの向こうで

買いたいんだよ、買いたいんだよと怒鳴っていた。

どうすりゃいいんだよ。


私も他の従業員もまたお手伝いのメーカーさんも

掛け持ちでカウンターは目いっぱいであった。


売約札をつけに4階にいって驚いた。

40人お客さんがいて社員が一人もいないのである。


お待ちいただいているお客さんのところまで 

戻らねばならない私はやむなく制服をぬいでこそこそと売約札を

つけて1階に戻った。

いらっしゃいませと言えば、殺到するのである。


なんとか夜になって閉店した後

明日に向かって集計しなければならない伝票の山。

パートさんも12時までやってくれてご主人から電話で

怒られていた。

おまえはパートだろうが。


夫婦喧嘩をしてまで頑張ってくれたのである。

三日間続いてパートさんとご主人は口をきいてくれないと

嘆いていた。


申し訳ないねえ。

私は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。


やがて工事も始まるとそのうるささといったらない。

ご近所から電話でもっと静かに壊せと電話で

怒鳴りこんできた。


そんな完全閉店セールにはおまけに

親戚知人から、さみしいねえという

電話まで殺到するのである。