あの豊臣秀吉の弟。
徹底して補佐役に徹した男。
「次期ナンバー1」でも
「部局の長」でもない、
日本史上最も典型的な、最も有能な「補佐役」。
今、この小説を読んでいます。
読んでいてふと思ったこと。
信長・秀吉らが活躍し始めた頃。
農業兼業の侍の時代から、
兵農分離の時代へ。
武士の生活・働き方の変遷の時代。
働く場所を自分で求める。
商人の活躍や軍師がいたり、などなど。
何となく今の時代に似ているところがあります。
会社に、大企業に勤めさえすれば安泰
という時代に陰りが見え始め、
個人で活躍する人、
会社やNPOなどを並行しながら活動の幅を広げる人、
など、
働き方が多様化しています。
そこでは、
どのような人物像が求められるのでしょうか。
ひたすら前進する兄、秀吉を補佐し、
キーマンとの調整、部下の仲裁、資産の管理を行う弟、秀長。
組織の中だけでなく、
自分の中にも
前進する部分と補佐する部分を
持ち合わせる必要があるんだなと感じます。
目の前のことを広い視点で見て、
必要なキーマンを見つける。
そして、いかにお互いのメリットを見つけて提供していくか。
偉大な人物も、一人で事を成したわけではありません。
「いつの時代も」
というより、
今だからこそ改めて
・自分の行きたい道はどこか
・そこで関わる人は誰か
・その人たちに提供できるもの何か
について考える必要がありますね。
そんな視点で読むと、
歴史小説のおもしみも
また深まります。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます。
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