ソマトサイコロジストのロペスです。
さて、バレリーナの開脚時痛について
あと2回。更新していきます。
いろいろ見る視点を書いてきましたが
要は身体の柔軟性を支える脊柱安定性を失った
状態が長く続いたことによる、下肢筋の過緊張が潜在的にあり
その状態で下肢伸展位のまま開脚するとただでさえ姿勢保持時に収縮している筋が
下肢が開くとさらに引っ張られて痛くなるというのが
痛みの原因のようです。
そこにいたる身体要因はさまざまな原因があり、人それぞれ違うようですが
痛みの出方としては、これで間違いないようです。
前回お知らせしたように慢性的に続くと、心理的にも
回復しないんじゃないかという疑いから
動作にも影響している。痛みにフォーカスしすぎていることを指摘しました。
高ばいの姿勢をとり、そこから上肢と対側の下肢を挙上する姿勢を保持すると
開脚時に痛みのある下肢側の股関節(もしくは対側の)があまり開かず、
脊柱がその開かない下肢側にとつとなる反応が認められます。
これは下肢症状の根本が脊柱安定化機能に問題があることを示し
個人的に、開排制限にともなう側弯(三日月様の脊柱)と呼んでいます。
多くが筋システムが緊張系優位となり、脊柱の安定化機能を末梢の筋パターンから
遠位方向に引いてしまい本来の脊柱安定性が発揮できない状態が続くことに
あることが原因であると推測しています。なので、下肢疾患、とくに開脚時痛に
脊柱のリハビリテーションが奏効するわけです。
これはなかなかイメージしにくいので、次回最終回は久々の画像ありで
書きたいと思います。高ばいからの上下肢挙上時の三日月様脊柱、のイメージを
膨らましておいてください。
今日も読んでくださりありがとうございました。