ソマトサイコロジストのロペスです。

理学療法士ってどうしても理学療法でなんとかしようとする傾向がありますよね。当たり前っちゃ当たり前なのですが、もう理学療法でどうしようもなくなってるのに盲目的に理学療法をし続ける。しかも理学療法最高!みたいな枕詞をつけて。特に運動器疾患や痛みをみている、身体機能に特化した理学療法士ほどその傾向が強い印象があります。またそういうパターンに陥ると、長らくやっても痛みが変わらないと気付いたとたんに患者さんのせいにしたりやることがないと言ったり、手のひら返しをしてしまうこともよくあります。
今日も人そのものを診て、対応すれば理学療法だけじゃなくても症状のコントロールが可能な場合を例示しながらお話しします。特に神経障害性疼痛は痛みに対して、理学療法効果をどの視点に持ってくるかは患者さんによりけりなので、非常に頭と判断力を使います。

患者さんは、40歳代女性で糖尿病性ニューロパチーによる両下肢痛。症状は突発的に起こる両下肢の自発痛・電撃痛。程度は夜も眠れないほど。理学療法はDNSを用いて脊柱機能改善しながら下肢パターンを調整し症状のコントロールを筋骨格系レベルで行ってきましたが、最近効果が出る時でないときがあります。当たり前ですが糖尿病性ニューロパチーは神経障害性疼痛なので、痛みそのものは筋骨格系形の問題ではありません。それでも筋の調子が変わると一部症状が変化する部分があり治療に並行してやっていました。しかしある日、歩けなくなってしまうくらい激痛が出て悪化してしまいました。
お話を聞くと、ご家庭の状況が最近特に変わってしまい、すべてのストレスが患者さんに積み重なっているとのことでした。ここではありまかけませんが、よろしくない感情をご家族に向けていることが分かりました。話を聞くとすっきりして表情が和らいだように見えました。治療効果もありその後痛みは落ち着きましたが、やはりストレスとの関連が強く疑われました。

この場合、コントロールされて痛みが急激に悪くなったかをこう考えます。
ストレスにより、生活が乱れ、過食になったり薬を飲まなかったりすると痛みではなく、糖尿病が悪化します。糖尿病が悪化すればニューロパチーも当たり前ですが悪化します。神経障害性疼痛が悪化することになりますので今までより痛くなります。つまりこの場合は、糖尿病のコントロールが痛みに一番効くことになります。なので理学療法やっても限定的なので、医師に報告して治療を優先してもらいました。
患者さんの何が悪いのか、何によって痛くなるのか、誘因因子は何なのか、取り除くべきものは何なのかを優先事項から解決するようにすれば、理学療法をしなくても目標は達成できます。要はクリニカルリーズニングなんでしょうけど、理学療法を中心に考えすぎるとうまくいかないパターンです。

慢性痛は心身の機能の悪さによる結果なのですが、今回のように明らかに痛みを起こすもととなる疾患があると、その源をコントロールするという視点が必要になるので、痛み疾患の勉強もしていくとよいと思います。常に考えることが大切ですね。

今日も読んでくださりありがとうございました。

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