http://youtu.be/JX3-W5c8jD0
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あまりてなどか 人の恋しき
ススキがまばらに生えている小さな野原の笹の群落を忍びますと、思いが余って、なぜか人が恋しくなります。
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この歌を単なる恋の歌と読むのも、それはそれで良いことと思います。
なぜなら恋は、自分のすべてと思える強い熱情だからです。
けれども、参議という高官職にあって「人の恋しき」というならば、それは「何より民衆を大事に思う、激情にも似た強い気持ち」であると解するほうが、より自然ではないかと思います。
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この歌は世間のパッシングに遭いながらも、必死で民衆のための政治を行おうとする高官の思いが、はっきりと表れている歌です。
そして政敵に対してさえも、深い愛情を抱く、日本人の心を詠んだ歌なのです。