相続診断士~「エンディング」に関わる資格が必要になる理由(1) | 『稼げる資格』編集長の<資格とキャリアについての覚書き>

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資格やキャリアに関する本を作っています。日々、誤解があるなあ、とか、もったいないなあ、と残念に思うことがあります。
ただ自分の中にしまっているのももったいないので、覚書としてここに書いておくことにしました。

今回初めて取り上げた資格に、2011年にスタートした「相続診断士」という資格があります。

相続する側やされる側の悩みや心配を聞き、
必要に応じて税理士や弁護士といった専門家をアサインし、
相続のトラブルを未然に防ぐ。
そのための専門知識やスキルを認定する資格です。

相続のトラブルなんて大金持ちだけのことかと思っていましたが、
実際には相続税の対象にならないような場合でもトラブルになってしまうケースは少なくないとのこと。
なるほど、親しい間柄だからこそ、普段は触れない話題ですものね。

今回ご登場いただいたのは札幌で保険代理店の営業をされている方。
名刺に肩書きとして資格名を入れてから、明らかに相談が増えたとのこと。
専門なのであれば、と新しいお客さんの紹介をいただくケースもあるそうです。

今回の稼げる資格では、この相続診断士のほかにも、葬祭ディレクターなど
人の「死」に関わる資格をいくつか取り上げています。

というのも、仕事のフィールドとして、「死」「エンディング」に関わる専門職は
これから数十年にわたって求められ続けるから。
税理士や心理カウンセラーなど既存の資格についても、エンディングに関する知識はどんどん必要になっていくでしょう。
特に、お客さまに深くかかわっていきたい、という志向を持つ方にとっては
とても有効な舞台だと思います。

理由は二つ。
一つは、単純な理由です。
これからの日本は、数十年にわたって、有史以来これまで経験したことのない
「たくさん人が亡くなっていく社会」となるから。
1990年に年間80万人程度だった死亡者数は2010年で120万人近く、1.5倍に膨れ上がり、
今後2030~40年に年間160万人前後という、「ピーク」が続くのです。

さらに、もう一つ大きな理由があり、
それは「資格」の有効さと直結しているのですが、それはまた明日。
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