知人のお父様が亡くなられたそうだ。
聞けば90近いお歳で、半年以上点滴のみで生命を繋いでおられたとか。
既に認知症のために我が子の認識ができなかった由。
お歳から言えば長命だが、家族の顔もわからぬのではさぞ不安だったろう。
大往生とは言い難い。
あぁ、人生とはかくも残酷で儚いのが現実だ。
自分も明日死ぬかも知れぬ。
人間は皆死刑宣告を受けており、その執行日を知らぬ。
と誰かが言っていた。
生き別れも悲しいが死別はもっと悲しい。
しかしその様な思いも「執着」であるのだろう。
失うこと、自らの生も身近な人の生も、執着せずに生きられたら楽だろうなぁ。