子供たちに接する方々へのお願い【食育】 | まぁ、こんなもんでえぇんとちゃう?

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お子さんの居るお父様、お母様、あるいは、おじい様や、おばあ様、そして教育に関わる方々にお願します。

どうか「食べ物」について、それまで「当たり前だ」と考えていたことに、疑問を持って下さい。

世の中であたりまえのように語られている、食べ物にまつわる「事実とはちがう情報」に気付いて下さい。

これまで自分の信じていた「知識」が本当かどうか確かめて下さい。

子供の頃から疑いもせずに信じていた事が事実と異なると知った時、人は間違いを認めたがりません。

しかし食べ物についての間違った知識は、子供の素直な心にしっかりと刷り込まれていきます。

今の日本で食べ物についてのおかしな情報が氾濫しているのは、今の大人達が子供時代から信じていた「思い込み」にしがみついているからではないでしょうか。

誤解や間違いは、我々大人がそれに気付き訂正しなければ、子供達の代にまで持ち越されてしまいます。

子供達には「ほんとうの事」を伝えてあげて下さい。

これは私の、一人の人間としてのお願いです。


【お願い文終了】▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

(注)これ以降の文章は自分のいつもの文体に戻させて頂く。

まずこの様な「お願い」を記すに至った原因について以下に記述する。

事の起こりは、自分が情報源として頻繁にチェックしている「食品安全情報blog」に、以下の様な記事があった事による。

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【以下、食品安全情報blog該当記事を引用】

・第1回 児童福祉施設における食事の提供及び栄養管理に関する研究会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/09/s0911-6.html

この委員提供資料が、栄養にも安全にも全く関係のない「食育」を推奨している。
木の食器とか化学肥料を使わないとか有機栽培とか冷凍食品や添加物を避けるとか。
母子保健の分野は非科学的主張が一番はびこっているところだから・・・。
手も調理器具も良く洗う・十分加熱する・偏らないでバランス良く食べることの方が重要。木の食器は殺菌できる食洗機が使えないので衛生管理が難しいし、特定の農法にこだわることで選択肢が狭められるし、冷凍と添加物を避けるというのは温室栽培で年中生野菜を供給すべきというのだろうか。環境負荷が高いのに。

【該当部引用終了】

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上記の提示されているサイトを訪問して、記事でふれられている資料(資料3 児童福祉施設における食事の提供及び栄養管理に関する現状と課題)を読んでみた。

そして上記ブログ記事で指摘されているのは以下の2点だと考えた。

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【以下「(3)保育園の現状(林委員ご提供資料)(1~2ページPDF:388KB)」より引用】

給食室と保育が共につくる鳩の森の食育

<<中略>>
食器へのこだわり
子どもたちの手にあったぬくもりのある器を使いたいという思いから給食食器は木の器を使っています。
木の器はスプーンの触れる音もこつこつと優しい音になります。食事の時間も柔らかい雰囲気になります。

食材へのこだわり
給食には無農薬・有機栽培の野菜、お米を用いています。時には自分たちが作った野菜も使います。

【引用終了】

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【以下「(4)児童養護施設における食事の提供及び栄養管理に関する現状と課題(釘宮委員ご提供資料)(PDF:182KB)」より引用】

児童養護施設における食事の提供及び栄養管理に関する現状と課題

<<中略>>
Ⅱ 《 食 育 》

<<中略>>
② 添加物の入ったものは最小限度にする
③ 冷凍食品もなるべく使用しないようにする
<<中略>>
⑥ 食材を選ぶようにする

【引用終了】

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そして以下に、これらの記述に対する自分の考えなどを記す。

1)提出されている資料の「食育」に関する記述について

第1回 児童福祉施設における食事の提供及び栄養管理に関する研究会の資料1資料2に以下の記載があった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【以下、上記資料1「開催要項」より引用】

3.検討事項
(1) 食事摂取基準を活用した食事計画の作成、実施、評価など具体的な栄養管理手法などについて
(2) 衛生管理や食育の観点からの食事の提供の留意点などについて


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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【以下資料2児童福祉施設における食事の提供及び栄養管理に関する検討のねらいより引用】

 児童福祉施設の特徴をふまえた衛生管理の留意点や食育の観点からの食事の提供の留意点などについて、各施設の特性もふまえた検討を行う。

・食育
食を通した自立支援、家庭への情報提供や、新鮮な地域の食材の利用など食育の観点からの食事の提供の留意点等の検討

【引用終了】

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以上の様に、この研究会に関して検討事項ならびに検討の狙いとして「食育」についての記載がある。
その為自分としては、この会に「食育に関連する事項」についての記述が資料として提出されることについては、異論は無い。


2)食器を木製とする事について

木製の器を使用すると、食器のひび等における雑菌の繁殖の恐れがあり、また消毒もし難いと思われる。
具体的にどの様なリスク削減策を用いているのかは判らないが、衛生面でのリスクが高くなる事は十分に認識する必要がある。
その為プラスチック等の素材を用いる場合よりも、食中毒発生予防についての労力を割く必要がある。
木製の器を利用する事について、食育の面からどれだけのベネフィットがあるのか、食中毒のリスクおよびそのリスクを抑えるための労力(その分の労力は子供とのコミュニケーションに用いられる筈の時間から割かれるのだろうか?)等についてのバランス感覚が重要であろう。


3)無農薬・有機栽培の米、野菜、並びに自作の野菜を用いる事について

無農薬・有機栽培の作物を用いる事に、何らかのメリットがあるのであろうか?
自分は「消費者としての実質的なメリットは無く、コストアップに繋がる為寧ろデメリットの方が大きい」と考えている。
何故か。「無農薬」で育てた作物も、「通常の農薬を用いる農法(慣行農法と言う)」で育てた作物も、その作物を摂取する分には人体に対する「危険性」に差はないからである。

植物は人間に食べられる為にこの世に存在しているわけではない。現在我々が食料としている植物は、殆どは元々野山に自生していた原種を人間が食料となるように、味が美味しく食べやすく、かつ収量が多く毒性も低くなるよう品種改良したものである。そして植物の立場としてみれば、人間を含め動物や昆虫に食べつくされてしまっては、種の保存が出来ず、また植物も細菌やカビなどにより病気になる事もある。この様な事態に対して、植物は自ら「動物に対する毒となる化学物質」、「昆虫に対する毒や忌避作用をもつ化学物質」、或いは「病原体を殺したり増殖を抑える化学物質」を産生して対抗しようとする。
この様な植物の自己防衛機構が確認されてから、これらの植物の自己防衛作用に役立つ「化学物質」は「天然農薬」と呼ばれている。

これは既に科学的に確かめられて確実性の高い事と考えられているのだが、標準的食生活を営んでいるアメリカ人は、一日に約1.5gのこの様な「天然農薬」と言える「化学物質」を植物から摂取しているとの研究発表がなされている。
一方、人間が作り出して使用した「化学合成農薬」の一日の摂取量はと言うと、その一万分の一程度である。しかもこの様な「天然農薬」には、発がん性があると確認されたり、或いはその疑いが濃厚な物質も多い。
従って農薬が基準に定められた範囲内で使用されていれば、その作物に微量の化学合成農薬が残っていたとしても(しかもこの様な「作物に残留している農薬」についても安全性を担保するために「残留基準」が設けられている)、その作物を摂取する消費者の健康上のリスクには関与しない事を保証されている。

その為「農薬を使用していない」或いは「使用農薬を減らしている」と表示して商品(作物)の差別化を図ることは、「農薬を使用した作物が人体に悪影響を及ぼすかも知れない」という誤った不安感を利用した、「優良誤認」に基づく「詐欺に近い商法」であって、倫理的な問題を有していると自分は考えている。

天然農薬については、此方のブログ記事に判りやすく書いてあるのでご参照頂きたい。

【2009.10.10追記;同ブログの元ネタとなっているAmes博士の論文についてもリンクを貼っておく】

そして農業の現状について更に踏み込めば、「化学農薬を用いない代わり」に、「怪しげな農業資材」を用いる生産者が居ることも無視できない現実である。

これらの農業資材には植物の抽出液(その成分は上記の「天然農薬」である)等が含まれており、化学合成農薬がその安全性を厳しく検査されているのと対照的に、詳しい毒性について殆ど調べられておらず、安全性についての保証はされていない。
そしてこれらの「農業資材」には、しばしば「合成化学農薬の有効成分」や「無登録農薬の成分」が混入されている事がある。

その様な例としては、拙ブログの記事(1)、 (2) 、 (3) 、 (4) 、 (5) 等をご参照頂きたい。

【2009.09.29追記】
本山直樹氏が以下のサイトで提示している情報も、この様な事例の実際を如実に現しているので是非ご参照願いたい。
本山直樹 Website 「TBSテレビでの報道」(#1テレビ「総力報道!The News」のニュース特集「ブランド野菜から違法農薬のワケ」(2009年7月7日放送)の中で私が指摘したことの真意(2009年7月13日))
【9/29追記終了】

また「有機農法による作物が慣行農法作物よりも栄養学的に優れているという事は無い」という事については、此方の拙ブログの記事をご参照願いたい。

なお「有機農法が環境に対して低負荷である」と言う主張については、有機農法は単位面積当たりの収穫量が通常の農法と比較して確実に落ちるので、その分広い面積の耕作地が必要となり、森林資源等の減少に繋がるという見解がある。また除草剤耐性GMOは、「耕起不要」となることから畑表面の土壌流出を防ぐ効果があるという報告もある。その為一概に「有機農法が環境保全に有効である」とは主張し難いと自分は考えている。


4)添加物の入ったものは最小限度にし、冷凍食品もなるべく使用しないようにするという事について

食品添加物が含まれている食品が「身体に良くないもの」との思い込みから、しばしばこの様な主張が見受けられる。
しかしながら、食品添加物も一部自然由来の成分を除き、農薬と同様に厳重な検査の元に例えば胎児に対する奇形発症の可能性や、生まれた子供に異常が無いかといった毒性について確認されている。また実験動物がほぼ一生涯に渡って摂取しても害が出ない量(最大無害作用量)を割り出し、それに対して動物とヒトの間の動物種による差、および人間における年齢や人種などの差を考えて、最大無作用量×安全係数(通常百倍)の式から、ヒトが摂取しても害が出ない1日あたりの量(1日摂取許容量)を定める。そしてこの値を超えることが無いよう、種々の食品における使用基準値が定められている。(この様な方式は農薬においても同様である)

そしてこの基準に従った食品を摂取する事による各添加物の人体における摂取量は、上記の「天然農薬」にと比較して、農薬と同様に微々たる量でしかない。
これについては此方此方を参照頂きたい。

上記の様な複数の理由から、自分は通常の食生活をしているかぎりにおいて、食品から摂取する食品添加物の害を心配する必要は無いと考えている。
そして所謂「無添加」という表示は、「食品添加物を使用している食品は危ない」という誤った認識を利用しており、「無農薬」という商品差別化と同様の、「優良誤認を利用した詐欺に近い商法」であると考えている。

なお「添加物の入ったものは最小限度」という言葉が、「出来合いのものは最小限度」という意味であるのであれば、「冷凍食品もなるべく使用しないようにする」と同様、「可能な範囲で元の食材そのものから調理を行なう」と言う意味と捉え、自分としては特に異論は無い。

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【9/27追記】

この点について、uneyama氏より以下の様なコメントがあった。
「保育園児がいる家庭の多くは仕事と日常生活で手一杯なので、手間を増やすこと自体が問題になり得るのです。保育士さんにはお皿の衛生管理の時間より子どもたちをよく見ていて欲しいし、お母さんにはこだわりの料理に時間をかけるより子どもと遊んで欲しい。
<<中略>>
子どもを預けて働いている母親は、多かれ少なかれ罪悪感を感じているので、冷凍食品を使うなとか何でも手作りで、とかの言説でさらに追い詰めないで欲しいのです。」

自分はこの資料は保育園等の「児童福祉施設」における食事に関するものであって、家庭における食事については考慮外であった。
所謂「中食」を利用する事は、積極的に利用すべきであるとは言えないまでも諸々の事情により生活全般から見て、それを利用する事のメリットがデメリットを上回る事が多いと自分は考える。
「中食」の上手な利用法などといった文書を作成し、その利用におけるメリットを上手く生かし、デメリットを少なくする(精神的な負担も含め)為のアプローチが必要かも知れない。

【追記終了】

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5)食材を選ぶようにするについて

これは極めて曖昧な表現であるが、「新鮮」「栄養価が高い」「旬」といった意味であれば自分は異論は無い。
但し「無農薬」や「有機」を選ぶという意味であれば、上記の様に自分はそれに対して賛成しかねる。



さてここで、冒頭の「お願い」を記した理由をもう一つ記しておく。

この記事において取り上げた「資料の提出者」のお二方或いはその運営されている施設について調べてみた。
お二人とも教育について熱心な方の様に自分には見受けられた。
そして施設の子供たちの教育についてしっかりとした施設の運営を考え実行しいると思われる。
これについては、下のネット上の資料から自分はその様に感じた。

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【以下上記資料提出者或いはその所属施設についてのネット上の情報】

あすなろ保育園ホームページ
同、横浜市福祉サービス第三者評価結果
木の食器に込めた思い
子供が危うい 第5部 親たち-⑤
聖フランシスコ子供寮
知っていますか?児童養護施設の“今”

【情報提示終了】

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だがしかし、その様な教育に熱心な方であっても、上記の様な食物に関する「一見常識の様に見えるが実際には事実と異なる情報」を信じ、疑うことが無いと見受けられる。
これは非常に残念なことである。

子供の教育や自立、成長について真剣に考えている人間が、何故か食べものに関することについては「誤った情報」を鵜呑みにして行動している。

この様な事態は我が国では至る所で見受けられ、しばしば愕然とする思いである。

その為自分はお願いしたかったのだ。

食べものに関して思い込んでいる誤った情報を修正して欲しい」と。


【本文終了】

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【以下その他の参考情報】
1)残留農薬委員会2008年年次報告書
Pesticide Residues Committee Annual Report 2008
24 September 2009
http://www.pesticides.gov.uk/prc.asp?id=2536

年次報告書に、企業のモニタリングデータが付録についている。
報告書本文は以下
http://www.pesticides.gov.uk/uploadedfiles/Web_Assets/PRC/PRC_Annual_Report_2008.pdf

<<中略>>
2008年に検査した検体は4129で、それぞれ異なる農薬について検査し検査数は606000以上になった。53.8%の検体については残留農薬は検出されず、45%はMRL以下の農薬が検出された。

オーガニック製品については242検体が含まれる。そのうち15検体(6.2%)から残留農薬が検出された。健康には影響はないがDefraの有機農法部門に通知した(有機では使えないはずのものが入っているので)。

詳細リスク評価を行ったのは27件で、多くの場合健康へのリスクとはならない。リスクが否定できない13検体についてはFSAに通知し、FSAからRASFFで他のヨーロッパ諸国に通知された。

(この報告書を報道する記事のタイトルが「野菜や果物には許容できない濃度の農薬が入っている」となっていて、ソイルアソシエーションのプロパガンダと化している。オーガニック支持というムードがこうした事実を歪める宣伝によって作られていることがよくわかる
Fruit and veg have 'unacceptable' levels of pesticides
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/foodanddrinknews/6227745/Fruit-and-veg-have-unacceptable-levels-of-pesticides.html)
【我楽者注】括弧内はuneyama氏の注釈

2)「食育の現場におけるリスクコミュニケーションの充実に向けた食品安全委員会の取組方向(仮称)」とりまとめ案 より
学校教育に関して抜粋

消費者の意識調査結果からは、食に関するリスク認知に影響する情報として、家庭科の授業など学校における教育が挙げられている。ところが、中学・高校の家庭科の副読本の中には、食品の安全性の評価の考え方やしくみ、基準の設定についてとりあげられているものは少ない。他方、食品添加物の複合摂取、継続摂取に対して懸念を示すものや、農薬や遺伝子組換え食品の安全性に対する不安を強調し、これらは“できるだけ摂取しない”よう示唆する記述が見られる。このような状況の中で、学校の菜園で育てたジャガイモの取り扱いが適切でない(未成熟なためにソラニンが多く蓄積している皮や芽の除去ができていない)ことによる食中毒が複数発生している。
教育現場における食育の大部分を担うと思われる管理栄養士や教諭からでさえ、「食育としてどのような内容をとりあげたらよいのか」といった戸惑いの声も聞かれることもある。
今後は、教育現場で使用される教材にも、科学的な視点にたった情報が取り入れられるよう、食品安全委員会として教育現場の先生方や、教材の作成に携わる人々にも情報提供をしていくことが必要である。 


3)上記「取りまとめ案」に対する紹介ブログ記事に対して、uneyama氏の呟きにも似たコメントと、それに対する関係者からの食育の現状を憂慮するコメントがいくつか。
「学校での「食育」が疑似科学宣伝の場になっている現状については食品安全委員会でも問題であるという認識はある。問題なのは教師と栄養士がまともな知識を持っていないこと。」

【情報提示終了】

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【9/27追記2】
「他の引用元からの文章とこの記事の作成者の意見が判り難い」という読者の御指摘があったため、区切り部分にアメーバブログの「ボーダー」を入れ、同時に記事文章に対して大規模な修正を行なった。
ご指摘を頂いた読者の方にお礼申し上げます。
他にも誤りなどがあれば、遠慮なく御指摘下さい。