病院でもらう薬や治療法には悪い面があります。
これを紹介いたします。
1.抗ヒスタミン薬
ドラッグストアーでも市販されており、比較的軽度の花粉症に処方されます。
ヒスタミンというむず痒さを引き起こす体内物質を抑えるものです。
眠気やだるさ、口の渇きといった副作用があります。
車の運転や大切な会議などの前には飲むべきではありません。
2.ステロイド剤
耐え難い花粉症の症状には、強力なステロイド剤が処方されます。
強力なステロイド剤は、効き目は強いです。
ステロイドは副腎皮質で分泌されるホルモンであり、
ステロイド剤は、これを人工的に作ったものです。
免疫系の働きを抑えることで、過剰なアレルギー反応を和らげます。
免疫系の働きを抑制するのですから、当然多くの副作用があります。
例えば、
・風邪や感染症のリスクの増加
・骨粗鬆症
・肥満
・高血圧とむくみ
・精神不安定と睡眠障害
・筋力低下
などです。
個人的には、花粉症の症状がどんなにひどくてもお勧めいたしません。
3.レーザー治療
体内に花粉が侵入する経路自体を塞いでしまおうという治療です。
簡単に言えば、鼻の粘膜をレーザーで焼くことで花粉が体内に取り込まれにくくします。
治療で数年程度は効果が持続しますが、
目や喉からの花粉の侵入はまったく防げません。
また、数年おきに同じ部位にレーザーを照射するのですから、
鼻の粘膜が萎縮しガンになる危険性があります。
4.舌下免疫療法
花粉症の根本的な治療法として、近年注目されています。
この治療法は、花粉症のアレルゲンとなる物質を少量づつ体内に投与し、
体をならしていくことで、花粉症を克服するものです。
残念ながら、即効性はなく、完治までには数年かかります。
気をつけなければいけないのは、
アナフィラキシーショックの危険性があるということです。
アナフィラキシーショックとはアレルギー症状の一種で、
アレルゲンを摂取したときに、
じんましん、吐き気、呼吸困難などの激しい症状が突然現れるものです。
酷い場合は死に至ります。
アナフィラキシーショックを起こす人はごく少数ではありますが、
予め予想することは困難で、絶対起きないと断言することはできません。