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久し振りに東京・丸の内に行きました。


用事を済ませていそいそと東京駅へと向かっていたら

衝撃的な光景を目の当たりにして愕然としました・・・




以前ここにも書いた、東京中央郵便局

ついに取り壊される事になっていた・・・


1933年竣工。

昭和モダニズム建築の傑作と評されている。

一部の国会議員や識者の間で、重要文化財に指定しようと運動していたようですが

その思い届かず。




ちょっとわかりづらいですが、建物全体が養生用の網に覆われて

刑の執行を待っているかよう。

大げさですが、私の目にはそのように映りました。


70年以上もこの場所で東京駅と共に歴史を刻んだ建物が

来月4日以降、解体が始まります。


調べてみたら、外壁を一部残して『再建』する事にはなっているようですが

基本的には全く違う、38階建てのビルに化けるとの事。






目印の大きな時計。

12時ぴったりを指して止まっていました。。。

この時計は残るのでしょうか。





この建物に限らず、価値ある建物がこれまでにも沢山解体されてきたことでしょう。

それにしても、こんな歴史的にも建築的にも価値のある物まで壊してしまうなんて

改めてこの国が 『土建国家』 だというのを思い知ります。


古いのを直すのは面倒だから、壊して新しいのを建てる。

コドモでもわかる、なんとも幼稚な発想。


この10年余りで変貌を遂げて来た丸の内。

始めの頃は好きだったけど、最近、段々嫌になって来ました。


東京駅は好きだけど、後ろの八重洲口に建った新しいビルは・・・むかっ

これも写真では分かりにくいですが

ビルの輪郭に青い照明がずら~っと付いてるんですよ。

なんなの、あれ!要らん事しやがって!パチンコ台かい!と私は一人で怒り心頭です。

レンガ造りの建物のバックに映る景観として、断じて美しくない。





新しく建てる建物の建設は ゼネコンビッグ5の一つのこの会社が請け負うようです。

たまたまなのか、申し合わせなのか、元の建物を建てたのもこの会社。

せめて、さきの建物に敬意を持って新しい建物を建てて欲しいと思うのみです。




・・・と、シロートが勝手に思いをぶつけても

今更どうしようもない事実。

そしてこの価値観の違いも、どうしようもない。