引越と2つの教訓 | 丸の内で働く社長のフロク Powered by アメブロ

引越と2つの教訓

引越と2つの教訓

今日、インテリジェンスにあるオフィスを引き払ったのですが、教訓2つ。
まず、ひとつは20年間ため続けてきた書類やら物品というのは、相当なもので、これまでも(周辺スタッフに手伝ってもらって)整理はしてきたつもりでも、背の高さのストレージにして2本分くらいの書類になっていました。

さらに、本。サイドボードというか書棚いっぱいに本を溜め込んでいました。
これらの書類や物品、本をどうしたか?
結局ほとんど全部捨てました。


オフィスの引き払いを準備する中で、最初に捨てることを躊躇したのは、本でした。
どうも昔から本を捨てるということに抵抗があって、全部運び出そうと思ったのでしたが、「もう一度、読むことがあるのか?」ということを自分に問い直すと、それは「否」。


「これは、見直すかもしれない」と思える本も含め「えいや!」とばかり全部処分してもらいました。
となると、今まで読んだ本を溜め込んでいたのは、「なんだったんだろう」と考えます。
何となく捨てられなかっただけで、捨てても何も困ることはない。
教訓のひとつ目は、ただ何となく惜しいと思って取っておくというのは無意味だということ。


いや、この教訓、私は結構実践してきたつもりです。
いらないものはどんどん捨てる。
それでも、本だけは心理的にどうしても捨てられなかった。
この書棚に溜め込んでいた本、ほしい人に持って行ってもらったのですが、中に「この本、是非読んでみたかった」という人もいて、なるほど溜め込むよりも処分したほうが、よほど役に立つというわけです。

それからもう一つの教訓は、人間、なんでも器の大きさで入れるものを決めてしまうものだということ。
よく「自社ビルを持つと、自社ビルの容量でやることを決めてしまうからダメなんだ」ということを言います。
身近な個人的体験でいえば、旅行の時、「大は小兼ねる」ということで大きめのカバンを用意すると不思議とそれに合わせて余計なものまで持っていくことになる。「ちょっと小さめかな?」と思えるカバンのほうが無駄なものを持っていかないですむということがある。




私が愛用してきた机やそれと基調を同じくしたサイドボード類。
今更、こんなものを残しておいても、会社としては無用の長物です。
したがって、私が買い取るのが一番いいだろうと考えたわけですが、いざ、これをどこかに運ぼうと思うと、意外にデカイ。
最初、私の個人事務所に運び込もうと考えたわけですが、この机一式を運び込むといかんせん手狭になってしまいます。
つまり、まさに器が決まっているために、それに合わせて何を”捨て”、何を”残すか”考えることなる。




そんなことで、随分とスリム化できました。
人間、新しい制約が生まれることによって、それに合わせてどうにかするということができるものです。




結局、机一式は新プロジェクトを遂行するオフィスに運び込むことにしました。