「膠原病」という呼び方は、日本の医学者の間でも、適切でないという意見がずいぶん前からいわれています。

『膠』(にかわ)= コラーゲンということで解釈すると、コラーゲンの変性が病態の本質ではないことが明らかになり、膠原病という名称が不適切であるということで、結合組織病という呼び名がより正確であるといわれています。

医学的にどうこうのは、分かりませんが、『膠』(にかわ)という表現はあっているようにおもいます。
膠原病の分類は一応下記の通りですが、以外に皮膚や粘膜系に関係しているように感じます。
アレルギー膠原病というように、まさに『膠』(にかわ)に炎症が起こる疾患ということで、とても理解ができるようにかんじます。

アレルギーとは中国語で『変態反応』とよばれています。
要するに、アレルギーの人は、『変態』ということになるのです。

確かに私は、『変態』!?、いやそういう意味でなく体質が変態ということです。
ですから、『膠』(にかわ)が変態反応起こしているのが、膠原病ということになるでしょうか。
これも、何となく理解できる気がします。

強直性脊椎炎においても、仙腸関節に炎症を起こしますが、この炎症は腸炎の炎症と似通っていることは、科学的に証明されていますし、やっぱり骨の病気というより『膠』(にかわ)の病気なのであると感じます。
目に起こるぶどう膜炎もやっぱり『膠』(にかわ)だろうし、やっぱり結合組織病というより膠原病という方がとてもマッチした呼び方ではないでしょうか。
コラーゲンではなく『膠』(にかわ)であれば、なんとなく理解できる気がします。

自分もずっと前から、皮膚が弱かったしなあ。
いわゆるアレルギー体質だった。
やっぱ他の膠原病系の人は、そうおっしゃる人が多い気がします。
自分も、まさに皮膚がアレルギー(変態反応)、更に『膠』(にかわ)に『変態反応』が起こり、『膠原病』(脊椎炎、ぶどう膜炎)と発展していったのだと感ずるのですが。
もちろん、これは素人の私見ですのですので、一つの参考意見まで。


「膠原病」
全身性エリテマトーデス(SLE)
全身性硬化症(SSc)
皮膚筋炎(DM)
多発性筋炎(PM)
関節リウマチ(Rheumatoid ahthritis; RA)
リウマチ熱(RF)(原因が判明したため、膠原病から外された)
結節性多発性動脈炎(PN)
混合性結合組織病(mixed connective tissue disease; MCTD)


「膠原病類縁疾患」
シェーグレン症候群(SjS)
顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangitis; MPA)
Wegener肉芽腫症(Wegener's granulomatosis; WG)
アレルギー性肉芽腫性血管炎(allergic granulomatous angitis; AGA)
過敏性血管炎
ベーチェット病
コーガン症候群
側頭動脈炎
リウマチ性多発筋痛症
強直性脊椎炎(AS)
線維筋痛症


強直性脊椎炎は、関節リウマチの一種と考えれば、膠原病類縁疾患でなく、膠原病といってもいいでしょうし、
乾癬(皮膚)、掌蹠膿疱症(皮膚)、炎症性腸疾患(腸)、ぶどう膜炎(目)なども加えて、非常似通ったメカニズムで、すべて親類関係にある病気であるのです。


元となる炎症が、どこの膠(にかわ)に起こるかで症状がかわっているというように解釈できます。
それが関節、背骨、腸、目に起こるかによって病名が違うというわけです。
このように、患者としても、これらの膠原病疾患の全体像を理解しておくことも、患者の知恵といえるかもしれません。

膠原病の各疾患をミクロから捉えて、原因解明、治療方法の確立を目指すことも大切ですが、いずれにしても『膠』に起こる炎症として、大枠で捕らえることは一つの解釈であるとおもいます。

念のため言っておきますが、元々肌がとてもきれいな人ほど、皮膚炎が起こしやすくアレルギー体質だったりします。こうした膠原病疾患の人は、肌が汚いなんて思わないでほしいと思いますよ。


きれいでデリケートだからこそ、病気にかかりやすいんですね(ちょっと無理があるか?)。
だいたいどんなものでも、上質なものはデリケートですから。
要するに、われわれはみんなデリケートで、繊細であるということにしておきましょう(笑)。