英会話をなんとかしたい人の捨てる英語勉強法〈スピーキング編〉 | フランス語発音上達ブログ!

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TOEIC980。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智博士課程在学中の井上がフランス語の発音を上達させるための方法について話します。

上記の本の内容を一節ごとに公開しています。







*気づきを得よう



では、どうすれば、上手に仮説を構築しつつ、うまく自動化を進めることが出来るのでしょうか?

その答えは、気づきを得ることにあります。

ここで、「気づき」という言葉をよく知らない人のために少し説明します。「気づき」とはもともと心理学の用語で、何かにひらめいたり気づいたりしたときに、「あー!」と感じる経験のことを指します。と言われても、これだけではよくわからないでしょうから、ここで一つ最近私が体験した気づきの例を挙げていきましょう。

私はフットサルという5人で行うサッカーが趣味なのですが、フットサルではよくフェイクという言葉がよく使われます。これは行きたい方向とは逆の方向に行くふりをし、その後に本当に行きたい方向に行くことでディフェンスを引っかけることでボールをもらいやすくするという動きを指します1。

私はこのフェイクという概念を知ってはいましたし、動き方の練習をしたこともありましたが、実際の試合では使いこなすことが出来ませんでした。頭ではわかっているのですが、実際に試合をしている時には、その通りに体が動かず、いつも自分が行きたい方向にまっすぐ行ってしまうのです。

ところが、数ヶ月前から、家で腕立て伏せや腹筋といった簡単な補強運動を行うときに、TSUTAYAで借りてきたフットサルの試合のビデオや動き方のビデオを見ることを始めたのですが、その経験を通してあるとき急に「ああ、フェイクってこう動けばいいんだ」というのがふっと理解でき、それからは特に練習もしていないのに実際にゲームをするときにフェイクの動きができるようになったのです。

このように、今までどれだけ練習したり本を読んだりしても理解できなかったことが急に腑に落ちるようになること、それが「気づき」です。おそらく、多くの人は、何らかの分野でこうした体験をしたことがあるのではないでしょうか?

この「気づき」を積み重ねていくこと、それが上手に仮説を構築しつつ、うまく自動化を進めることにつながっていきます。